「泥棒というヒーロー」ひとくず だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
泥棒というヒーロー
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現実でも社会問題となっている子供への虐待がテーマ。親から子へ引き継がれていく虐待の負の連鎖、重い重い話です。
虐待を受けている子供のシーンがとてつもなく辛かった。恐怖、空腹、絶望を幼い子は耐えるしかない。身勝手な大人には憎しみすら覚える。でもこれは映画の中ではなく、頻繁に報じられる虐待のニュースは、現実でも、この辛い場面はどこかで起きている。それを考えると胸が苦しくなります。
この映画は、泥棒がヒーローになった。こんなの現実ではありえないが、でも鑑賞者としては救われた気分だ。子供だけでなく母親も救った、そして自分までも救われた、心から良かったと思える。
ようやく掴んだ幸せなのに、警察に捕まりエンドロールが出た時は虚無感で動けなかった。そうだよ、人殺してんだもんと気づく。
でも、さらなるエンディングでは救われた気分になった。ここから、全員当たり前の生活という幸せを歩んで欲しいと心から感じた。
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