「映像の力を自分も信じたい」娘は戦場で生まれた doronjoさんの映画レビュー(感想・評価)
映像の力を自分も信じたい
戦争というより一方的なジェノサイドに近いシリアの状況。
ただ自由を象徴するアレッポにい続けること、その現場を世界に発信することで勝利が待っていると信じている反体制派。
しかし状況は悪化するばかり。こんなグローバルな世界になったのに、このシリアの状況が許されているという絶望に心が痛む。
自分が、愛する人が次の瞬間にでも死にうるストレス最大の場に、それでも残り続けたいと思う理由とは…
(こんな場にいると)「何も感じなくなる」という住民のセリフがあったが、明日もその次の日も普通に来ると思っている我々よりもずっと多くのものを1日1日に感じていることだろう。
生命以上に大切なものを持つものの強さ、そして脆さを同時に感じた。
この映画が世界の多くの人の目に触れれば何かが動く一歩になると信じたい。
誰もが見たがる映画ではないと思うが、ミニシアターから脱出してほしい。
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