「全ての戦争に反対!」娘は戦場で生まれた kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
全ての戦争に反対!
無情な砲撃、空襲、反体制集団が多く集まる地域という理由だけで爆撃されるアレッポ地域。被害に遭うのは善良な市民たちのみであり、手を失った子ども、血まみれの患者、病院の床は血の海と化す。ロシア軍の空爆は反体制派の住む地域を包囲するように周りを徹底的に破壊していったのだ。
政府軍よりもイスラム過激派の方が安心?そのくらい政府軍とロシア軍の非情さが恐ろしかったのだろうと想像できる。12年から16年まで続いた内戦。この作品における特徴的なものとして、戦争の原因が描かれていないこと。それだけ多くの市民が巻き込まれ、撮影したワアドさんも最初は中立の立場だったに違いない。
最近の映画としては、この戦禍から逃れようとしたシリア難民を描くものが多いけど、こうした現状じゃ逃げ出したくなるのも当然。アレッポ陥落のときに、投降すれば命だけは助けるという声もなぜか非現実的。反逆者として抹殺される可能性だってあるのだから。
戦争の虚しさ、そして爆音により臨場感もたっぷりで、家族は生きて帰れるのかという緊張感に圧倒され、涙を流す暇さえなかった。もっとも緊張したのは誕生した赤ん坊を医師たちが懸命に蘇生させるシーンでした。それにしてもご主人のハムザ医師のお茶目なところで安堵させられたなぁ・・・彼の性格がなければ正視できなかったかも・・・予想していたので、座席は隅っこを選びましたが。
多いに共感します。
また、色々と共感いつもありがとうございます。
この映画に関しては、内戦って所に問題があると思います。確かに後ろにはロシアやNATO軍がいる事が問題なのだと思います。
ロシアとウクライナの戦いも内戦と割り切って見ると、むなしくなります。色々と報道されているようですが。