最高の花婿 アンコールのレビュー・感想・評価
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映画館で働く方たちの心苦しさやいたたまれなさについても考えてしまいました
コロナ感染拡大防止の一環として大幅な時差通勤のシフトにあたり(実質、午前か午後は休みみたいな異例のシフト…というか今はどの会社も異例な体制で、異例でも仕事があること自体に感謝しなければならない状況です)、久々に平日の映画館に寄りました。
少しでも明るく笑えたら、と思ってましたが、まばら過ぎる客席からは同調的な笑いも起きず、かえって気持ちが落ち込んだ感があります。
多国籍軍の婿たちとフランス大好きな両親との会話の中で、シニカルな笑いと各民族に対する殆ど差別の一歩手前の揶揄が矢継ぎ早に、時には自虐的に放たれ、最後には〝人類皆兄弟〟的な雰囲気で締める典型的かつ定型的なコメディ。
本来、定型に浸かることの安心感で湯上がり直後の少しの汗と一気飲みのビールの爽快さに包まれて映画館を後にするはずだったのに、冷や汗的な居心地の悪さの方が強かったです。
映画自体は、多様性とどう向き合うかについて、鑑賞者それぞれが多角的に考えることのできる奥深さを軽やかに、でも決しておふざけではなく描いていて見逃すのは惜しい作品です。
前作に引き続き楽しめる
シンプルに面白い。国や文化が違うと笑いのズレというのはどうしても生じてしまうが、この作品は終始笑えるため最後まで見ていて楽しい。
前作に引き続きそれぞれの国の違いから生まれる偏見等やフランス国内にある偏見、誤った固定観念等を主にコメディ描写として盛り込んでくれている。
前作になかったシーンとしてはLGBT描写やテロリスト描写あたりかな。
その辺も過激に笑いに変えるのではなくジャブ程度に笑いとして描いてくれてるから面白い。
この作品の良いところは、自分にもこの作品で描かれているような偏見や誤った固定観念が存在し、共感してしまってるから笑ってはしまうのだが…見終わった後には前向きな気持ちになれるところだ。
それはきちんと作品内でも偏見や誤った固定観念は間違いであり、それらを正すことでみんながきちんと幸せになって終わってるからこそ、自分もそうあるべきなんだと感じるからだと勝手ながら解釈している。
前作に比べると若干パンチ力には欠けるが、前作のファンの方なら十分楽しめる作品には違いないと思う。
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