「正義とは…」ザ・レポート KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
正義とは…
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国を、国民を守るためには何をやっても良いのか。テロリストなら人権を侵害しても良いのか。映画に出てくる拷問シーンはかなり見るに耐えない残酷なものだった。人の道に反するものだった。拷問をして、何一つテロを未然に防いだものが無いというのが衝撃の事実。ゼロ・ダーク・サーティでも水攻めのシーンがあるが、非人道的行為をした結果、得られる情報もあると普通に思っていた。FBIが示した信頼でこそ得られるのかも知れない。映画では主人公ダニエルの日常や趣味嗜好が全く描かれず、ただ単に仕事に没頭し、終わりの見えない真実の解明に突き進む姿を描く。民主党、共和党の政治情勢に大きく揺られながら、そして自らが罪に問われる危険に晒されながらも、信念を貫き通すダニエルが凄い。隠蔽しようとするのもアメリカだが、その事実を公表するのもアメリカであり、こうした映画を作るのもアメリカで、色んな意味で凄い国だと思う。愛国心とはを考えさせる硬派な作品。
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