ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版)のレビュー・感想・評価
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#114 実写版と全然違う
実写版は足の悪い女性と元気な若者の恋と心の動きが中心だった記憶があるんだけど、こっちはそれぞれの夢を叶えることがメインの気がする。
どっちが原作に近いのか原作を読みたくなった。
アニメだから魚も虎もバンバン出てくるところが実写版と違う(実写版はタイトルの意味もわからなかったような)。
魚はツノダシとカゴカキダイが同じ海にいるところが???(串本なのか?)
いくらなんでもナンヨウダイは関西にいないよね?
魚だけでなく現実的に考えると2人の恋が身を結ぶのは難しいけど、映画だしアニメってことで。
みんなただ寂しく優しい
だいぶ前の実写映画は知っていました
ので懐かしいなと思って観賞
あれはくるりの主題歌も良かった
感想としては
・アニメであることを活かしたリメイク
・勇気を振り絞る瞬間が泣かせる
・うまい俳優声優陣
などなどここ最近観た映画では
久しぶりに泣けました
メキシコの珍しい熱帯魚を直に
見ることにあこがれ海洋生物額を
大学で専攻し留学のお金のため
バイトに勤しむ鈴川恒夫はある日
暴走した車椅子から飛んできた
ジョゼを受け止めたことで知り合い
追いかけてきた祖母がお礼に食事を
ご馳走してくれます
祖母と二人暮らしのジョゼは
生まれつき足が悪く車いす生活を
送っていました
すると祖母はお金を貯めていることを
知った恒夫にジョゼの相手を
してくれるよういい時給で依頼します
しかしジョゼは命の恩人の
恒夫にムチャクチャな頼みごとを
したり相手にしてくれません
しかも祖母は危ないから外へ出るなと
言われていました
そんな難しいバイトに悩む恒夫は
ある日家にいないジョゼを探すために
入るなと言われた部屋をのぞくと
そこには美しい色彩の海が描かれた
絵があり恒夫は心を奪われます
そして海へ行きたいと飛び出した
ジョゼを見つけた恒夫は一緒に
海へ行きジョゼが亡き父に出された
海水の味という
宿題をかなえ二人の距離は縮まり
恒夫はジョゼを外の世界へ連れ出し
ジョゼにも大好きな小説つながりで
友人が出来たり生活は一変
しかし徐々に恒夫の周囲の
楽しそうな環境に気後れし
ケンカも起こしたりしてしまいます
そんな折恒夫は悲願の留学の誘い
奨学金ととんとん拍子に夢が
叶い始めます
半年後に日本を離れることに
なりますがジョゼには
黙っていました
やがて祖母が急死してしまい
ジョゼは一人ぼっちになってしまい
バイト代を払えなくなると
恒夫も遠ざけるようになってしまいます
最後の連れて行けといった海の帰りに
車いすが引っかかって危なくなった
ジョゼを助けようとした恒夫は
車に撥ねられて重傷を負います
一命はとりとめたものの右足の
複雑骨折とそれに伴う後遺症で
歩けなくなる可能性も示唆され
留学の話もなくなった恒夫は
立ち直れない状態になって
しまいます
自分を助けるためにそうなった
恒夫にジョゼは祖母の死後
やめていた絵を再び描き始め
いったん翼を失った恒夫が再起し
心の翼で夢をかなえる紙芝居を作り
恒夫は涙を流し立ち直ります
その後恒夫は順調に回復し復帰
ジョゼに迎えに来てほしいと
頼みますが
ジョゼは来ませんでした
家を訪ねてもおらず探し回ると
出会った時と同じように暴走した
車いすから飛んできたジョゼを
受け止め絵本作家として恒夫に頼らず
独り立ちするつもりだったと
打ち明けるジョゼについに恒夫は
好きだと告白し物語は幕を閉じます
最初から勇気があったり強かったりする
人などいるわけではなく皆弱さ寂しさを
隠したいだけなのですね
ただその弱さをどこかで感じあえる時
本当に他人の気持ちに寄り添えるの
だろうと思います
実写版とは展開も違うしどうやら
原作小説とも違うようですが
アニメにしかできない表現や演出を
ふんだんに生かした作品だと思います
公開規模は広くはなさそうですが
やってたらおすすめしたいです
ヒロインがすごい可愛くなっていく
映画の最初と最後で全然違う印象のヒロイン。最後はただただ可愛い。内容も人間らしさがあり、主人公たちの心情の変化もわかりやすくGood。起承転結の流れ、音楽、エンディング含めとても良かった。声優も凄いよく聞きやすい。
王道のラブストーリー&主人公二人の成長を綺麗な色彩で描く。
原作、実写からはかなり改変されているので原作、実写に思い入れある方にはもしかしたら不満はあるもしれない。正直別の物と言ってもいいかもしれない(笑)
私も実写は好きな映画でどうかなと思っていたのですが、王道でストレートなさわやかラブストーリーと主人公ジョゼと恒夫の成長のお話になっていて楽しめた。
とあるシーンでは少し泣いてしまった。
最後のジョゼと恒夫の関係も今の時代を現した感じに纏められていると思う。
個人的には推したい作品です。
素晴らしい作品ファンタスティック
アニメ版のオリジナル作品と言っても良いでしょう。
心に染みる純朴ラブストーリーでホッコリさせられる秀作でした。清原伽耶ちゃんの声優もとても良かったです。ダイビングショップでの設定が魚たちにマッチして物語に厚みを、ジョセ子ちゃんっていう響きが心地良いです。
こんな時代だからこそ是非観てほしい作品です。
是非映画館で🎦
ジョゼの「好き」に嫉妬した独身男性25歳でした
まず原作と実写を知らないだけでなく、映画の基本情報もろくに知らずに見ました。
結論から言いますとかなりできのいい映画で、ジョゼと管理人の「好き」に嫉妬して、冒頭から楽しかった気持ちが一気に痛みが心を襲いました…俺もあんな風に素直に好きって叫びたいぜ!!!
10点満点だったら9点。何で減点したって?そりゃ嫉妬に決まってんだろばーかばーか!!!!
アニメ映画は恋愛に主軸を置いていて、努力と夢の限界について議論するいわゆる重たい内容に関しては実にサラッとしていて、気軽に見れます。
声の演出は問題なし、声優でなうもののまったく浮いてません。
作画は安定のbonesで、初めて海に行った二人のシーンは動きが傑作です。
最後にまとめの一言----年末に最高の恋愛を見せてくれてあんがとよ!ジョゼと管理人!
なかなかお勧めの映画です。
原作、実写版も観ていないので、初見として観ましたが、なかなか面白いですね。
これはあまり期待をしていなかっただけに、余計いいと感じました。
なので、少し評価を差し引いていますが、それでもいい映画です。
ストーリーの入り方、展開、最後とストーリーも楽しめましたし、
関西の風景が懐かしくも忠実に描かれているので、結構親しみが持てました。
前のを学習せずとも普通に楽しめます。
お勧めします。
クリアな作品になったジョゼ虎
メキシコ留学を夢見てバイトに憧れる恒夫は生まれつき足の不自由な女性と出会い…。
同名小説のアニメ化作品。原作や実写映画から性的部分を取り除く大幅な改変をし、ジョゼの心情や恋愛模様にフォーカスが当てているため爽やかで暖かな物語を楽しめる良作でした。
この頑張る2人に祝福を。
いいですね。努力と根性があれば障がいや怪我にも負けない。若者必見ですよ。
プロ声優には及ばないけど中川さん、清原さんの声優もまずまずか。(本音を言えばLynnさんと興津さんが主役なら・・・)
とにかく今年のラストにいい映画に出会えました。
諦めることを決して美化しない
不勉強ながら、実写版も原作も見ることなく、あらすじさえ知らずに観賞。
青春ラブストーリーとしては王道なのかな。
でもキャラクターが魅力的なので、全員に幸せになって欲しくなる。
キャラクターたち、特に主人公の恒夫のファッションがさり気なくオシャレなのもいい。
エゴや嫉妬、諦めや絶望を乗り越えて、それでも前に進んでいく若者たちに「頑張れ、頑張れ」ってエールを送りたくなる。
私が中高生の頃なら★5個あげてもいいな。
この、エンドロールで魅せるってのもいいよね。
(ちょっとネタバレ)
(…でも読んで欲しい)
こんなふうに、多少まわり道しながらも結局自分の欲しいものを(一時的にでも)手に入れてしまうラストってのは、私の年齢になると「ちょっと、コレどぉなん?現実的じゃなくね?」って、文句言いたくなっちゃうんだけど、でもやっぱり若いコ達には夢を追いかけて欲しいし、特に2020年はいろいろな事を目指していたのに諦めなくてはならなかった若者は多かったはず。
そういう意味では「諦めるって潔い」みたいな、変に達観した視点に逃げない物語こそ必要だよね、とあらためて感じさせてくれた。
39
共感なんてできん
まずはじめにこの作品の総評としてめちゃくちゃおもしろい。
タイトルには共感できんと書いたが目を引くため多少大袈裟にしました(すみませんでした)
もちろん共感できない部分はあったがまずはその点から、車いすの方の苦悩は流石に理解できん。健常者の私にとってどれだけ障害を持った方の気持ちに寄り添おうと励ましや同情・共感の言葉を並べてもそこは所詮ジョゼの言った通り「私の気持ちなんて理解できるわけない」(正確なセリフ覚えてないですすんません)その点で確かに私に気持ちを理解するなんて無理です。その事をこの一言で気づかされた。
やっぱ共感できないこと1つしか思い浮かばなかったや
共感できた点としては「男の前で泣く女はうざい」という舞の一言。んーなんといいますかたまに下心ありでで泣くような方もいるような気がしてなんとなくあるあるネタ程度(横澤夏子のネタとかでもありそう)でそんなこともありそうだなーと思った点での共感です。
ここからは共感した、しないではなく率直なこの作品の感想を綴っていきます。あと原作や実写版などは見たことないです。そもそも実写版が昔あったことなど皆さんのレビューを見て知ったぐらいです。
ジョゼの始めはトゲトゲしい口調から次第に優しい口調へと変化していく過程が見ていて楽しい
東京住みで普段標準語しか聞かない私にとって方言はとても魅力的でその中でも関西弁は一番好きな方言。なので普段からエセ関西弁をちょくちょく使ってしまうが、やっぱり本物の関西弁を聞いているのは心地がいい。関西弁は語気が強めに感じるので余計に始めのトゲトゲしさの中に人との距離を作っているように感じられ、管理人との仲が深まるにつれ口調からも心の溝が埋まっていくようであった。
夢を叶えるためには相当な覚悟と努力が必要で、それがジョゼのような身体障害を持つような方なら尚更のことでそんな状況に屈せず管理人とジョゼでお互いの背中を押し合っていく姿には素敵だなーという感想しか出てこんかった、お互いの夢をお互いで支え合っていくこんなこと現実であればどれほど素晴らしいものか。
舞とジョゼの女の恋の喧嘩も見逃せない。
恒夫を奪う恋のライバルとしてただ一途に恒夫を思い相手を貶めることのない展開には美しさを感じた。
そうだジョゼの言う通りだ。好きなとこなんて100個も言えなくたっていい、心からの愛があればそれで充分ではないか。
ジョゼの恋愛への展開はすごいピュアで管理人に強がっているとこなんてただひたすらに愛おしい。外で経験する初めてのこと全てに目を輝かせる様は一緒にいたらどんなに楽しいだろうか、もっといろんなものを経験しいろんな場所へと導いてあげたくなる。
紙芝居はとても素敵な内容でこれだけでも夢に向かっている人にはかなり背中を押されるものであるんじゃないのか。
映像の仕上がりも綺麗だし声優さんもいいのではないか(その上からお前誰やん)、関西弁というところで私の評価爆上がり。
先程の繰り返しになるがジョゼの関西弁めっちゃ好き
ジョゼが家の前にある川を渡るちっちゃい橋で詳細は忘れたが、橋から顔を出してショックを受けている表情が漫画約ネバでよく見る心の底からの絶望や喪失感を感じさせるそんな表情をしており、あっこんな表情もできんのかとジョゼのアニメではあるが人間としての表情の幅広さになんかグッとくるものがあった。
最後になるがラスト中途半端な切れ方すると思いきやその後気になる展開をエンドロールで描いてくれたおかげで結果、ジョゼと恒夫は夢を叶えたんだとわかり安心した。普段エンドロールはキャストや制作スタッフなどたくさん名前が書いてあるのを見るのが好きで見ていたがエンドロールでも本編が描かれていて今回はいつもの部分を見る余裕がなかった。つまりエンドロールめっちゃ重要ってこと
こんな後味のいい恋愛ストーリーを見たのは初めてかもしれん。ジョゼと管理人との恋を応援しています。とても萌えました。
暗い世の中に明るい未来
原作から実写、原作からアニメであって、実写からアニメという構図ではないということを忘れないでください。実写とは別物です。
性被害がないとジョゼじゃないとかたまに見かけますけど、障害者の方の映画を作るなら性被害は絶対必須なんですか?と問いたい。監督もインタビューで答えてらしたけど心の不自由を描いたと。アニメでは心に重点を置いたのだと思います。
声は俳優かぁ…と不安を感じていましたが、中川大志さんがめちゃくちゃ上手い!!ソニックで経験があったとはいえ凄いです。
心の不自由を感じていたジョゼが恋をしてキラキラする。めちゃくちゃ可愛いです。暗い世の中だからこそ、今このアニメ版ジョゼがハマるんだと思います。年末年始を気持ちよく迎えたい方にオススメです!
90分だがテンポのよい見やすい作品
実写版は観ていない。ほぼ前知識なしで観賞です。
もともと短編であるのも関係しているのだろうけど、かなりテンポのよい作品で、急すぎず怠すぎずで見ていて飽きない。グダクダと心理描写を長引かせたり、無理やりな急展開で混乱させたりもしない。よく言えばまとまりがよく、悪く言えば地味な作品だが、絵の綺麗さや演出の良さも相まって非常に仕上がりが良くできている。
また、この手の配役にしては珍しく声優が上手く、棒読みな部分がほぼない。キャラによくあっており違和感が少なかったのも好印象。
令和風味付け
昭和世代からの視点です。
原作小説の「心地よいところ」を凝縮した演出。それはとても上質で肌触りのいい仕上がりで、いかにも令和的。でも、アニメ版が捨て去った必ずしも肌触りのよくないところ…感情の澱、性愛、そのほか…が原作の魅力だったことも、改めて感じることができる、興味深い作品。おじさん視点だと、もっと苦味が欲しいところですが、今の若い方々には、これくらいの苦味でないと、それを感じる前に逃げられてしまいそう。その匙加減は、好みの差はあれどさすがだと感じる。
ジョゼは図書館で2回朗読を披露する。どちらも決して上手ではないけれど、伝えたい人、伝えたい事の大切さを知った後では、子供たちはちゃんと朗読についてきてくれる。一本調子の中で微秒なニュアンスの違いを巧みに表現した声優の熱演もあって、本作を代表する名場面だと思う。絵本の図柄も、一皮むけた感じになっていて、ジョゼの成長ぶりがよくわかる。
一方で、恒夫に「健常者には分からん」と言い放つジョゼが、その恒夫が(自分のせいで)障害者になってしまうかもしれない時に、先の台詞に相対する言葉を紡がないのは、ちょっと片手落ち。ジョゼは恒夫にどこまで自分のことを知って欲しかったのか、作品の鍵となる部分だと思う。
物語は暗転、挫折、そして救済と、ある意味お約束の展開が続く。そこで、恒夫の強さ、そしてそれを信じるジョゼの強さが自然と滲み出るのが、心地よかった。途中で舞の絡み方がうまい。
アニメなので地理は現実通りである必要はないけれど、ジョゼの家(あの川沿いなら、大阪でも指折りの高級住宅街)の所在地が天下茶屋の阪堺線側(大阪を代表する下世話な下町の一つ)というのは、流石に笑ってしまった。全体的に大阪の街並みがあまりにも綺麗すぎて、関西人としては寂しい。一般にアニメ作品は、新宿と池袋の違いなど東京近郊の微妙な空気感にはやたらこだわるけど、大阪と須磨(神戸)、あるいは難波と梅田、といった東京以外の場所における空気感の違いには全く無頓着。本作もこの点は他の作品と変わらない。
普段より少しアダルトに寄せた飯塚晴子のキャラデザインは、作品の明るさに大きく貢献。顔芸がほとんどなかったのも良い。キャラのお芝居も好調だったけど、大阪っぽい「型」がもう少しあっても良かったかも。関西人は笑ってもらってナンボという行動原理は、本来シリアスな作品だからこそ重要でしょう。
全体を通して、BGMに頼りすぎた雰囲気描写が辛かった。お話そのものに力があるのだから、作画もしくは声の演技だけで、十分意図するところは伝わるはず。音楽そのものは悪くないけど、それがかかる場面は、今の半分以下で良かったと思う。大阪の街は音楽よりも人の喧騒に満ちているのです。
結局、昭和の物語は、そのままでは令和では受け入れ難い。それが良い悪いではなく、一つの作品の主題を、異なる時代、異なる手法で、どのように表現するのかに挑戦したことは、素晴らしいと感じる。今まさにジョゼや恒夫と同じ世代を生きる方々が、本作で楽しい時間を過ごせたなら、まずは成功だと思うのです。
池脇千鶴とブッキーの実写版は評価高かったけど見ずに終了。なぜに今、...
池脇千鶴とブッキーの実写版は評価高かったけど見ずに終了。なぜに今、アニメ化?と思ったけど見たくて見ました。
良かった。ジョゼはもっとひねくれた感じかと思ってたけどアニメのせいか柔らかい感じ。助けあって生きていくことの大切さ、障害者と健常者がホントにわかりあうことの難しさが美しいアニメでひしとつたわってきた。うーん、しみる…。
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