「障碍を描く難しさ」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) おたけさんの映画レビュー(感想・評価)
障碍を描く難しさ
障碍+感動系についつい辛口になってしまう。
映像美。
作品中の美術面には脱帽で、どのシーンも映画のワンシーンのように美しい。
そこにアニメらしいギャグが適度に入って、シリアスなシーンも重くなりすぎず見れた。
アニメ映画としておもしろかった。
ただこの作品のテーマである「障碍」「アート」「感動系」は今流行ってるよねコレと思うだけ。
障碍が感動を誘うための道具として使われるのにはげんなりしてしまう。
「感動は罪悪感の裏返し」と誰かが言っていたけれど、障碍ネタで感動する私の心の裏側には、何かうしろめたさがあるのか。
努力→挫折→屈しない心→また努力→乗り越え→希望ある夢へ…というこれまでも刷り込みすぎてきたあるあるパターンを見るのはもうキツくなってきた。
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