「時間をかけてお互いを理解する」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) KTTさんの映画レビュー(感想・評価)
時間をかけてお互いを理解する
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この作品は自分が好きなEveさんが主題歌・挿入歌ともに歌われるということやそれが素敵な映像と共に観られるということで公開前からとても楽しみにしていた作品でした。
観てみて最初の感想は「あぁ、観てよかった☺️」でした。
映像や歌、そして台詞を読む声は思っていた通り、またはそれ以上にいいものでした。ジョゼが管理人に対してある意味で心を開いていく中で変わっていくふたりの会話。それは会話のセリフだけではなく声色にも現れていたような気がします。
ですがやはり1番引き込まれたのはストーリーの良さでした。ジョゼを助けるためにと飛び出した管理人(恒夫)が事故にあってしまった。そんな事はなく物語は進んで行くと思って観ていたものでしたのでとても驚きました(笑)自分の今までの頑張りが水の泡になる事だけではなく、身体的な面から自分の夢を叶えられなくなってしまったと思い、何もかもが良くなる主人公。人はやはり脆く、だが仕方ないと思いました。ですがそこで今まで自分がして来てもらったことを今度は自分が返そう!好きな人のために頑張ろう!というジョゼ、そして各々のやり方で恒夫を元気づけようと動く同僚たち。その甲斐あって恒夫の心に翼が生えたシーンは感動的でありました。
描かれてはいませんでしたが、ジョゼはもちろん、バイト先の同僚たちも恒夫に助けてもらった過去があるのでしょう、だから「今度は自分が!」と恒夫のために、人のために行動できる。僕はそんな風に人と関われているだろうか、関わっていきたいと思う。ジョゼと虎と魚たちのような優しい世界をまずは自分の周りから作っていきたいと、今この時期に思う。
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