「タイトルがオシャレなだけ。」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) Yukoさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルがオシャレなだけ。
原作が35年前なんですね。実写は見てません。
感じた違和感は設定の古さなのかも。今どき車椅子だからって閉じこもる子なんていないし、外は恐ろしいからと出さないばあちゃんは虐待にしかならない。
我が儘が可愛くて許されるのは10代までだよ。精神年齢が低い子が成長する物語なのかと思ったけど、最後に約束の時間に来ないのが、かまってちゃん過ぎて本当に無理。怪我治ってない子が雪の日に松葉杖で人を探してまわるなんて、ありえんわ。
男の子が出来杉くん過ぎるし、見た目可愛くても、こんな女はやめとけ〜と言いたい。
おばちゃんにはどこも共感出来ずに終わった。
あなたはジョゼが好きなんですね。色々な考察あっていいと思います。私はジョゼがよく子どもがする『試し行動』をしている、愛着障害なのではと思います。無自覚なんでしょう。わざとではないとしてもそこが最後まで変わらなかったように思った。反論ではないですよ。感想。
たしかに来て欲しいと言われた時間に来なかったら恒夫が心配し、探すかもしれないという考えは、ジョゼにはなかったのかもしれません。でもそれは決してかまってちゃんではないのです。
しかし、物語の終盤で、ジョゼが1人で虎を見ているシーンがありましたよね?それは、恒夫がジョゼに来て欲しいと言ったシーンより後のことです。ジョゼが1人で虎を見ているシーンは、もう恒夫には頼らず、1人で外の世界で生きていくことへの決心を表しているシーンだと思っています。
僕はそのことに関して、リアリティがないとは思いませんでした。まあそれは価値観の違いですね。
本作においての「虎」というものは、ジョゼの、外の世界に対する恐怖を表していると考えています。物語の途中でジョゼは恒夫と虎を見に行った時にこう発言しました。「管理人となら見れると思ったんや」その時のジョゼにはまだ外の世界に対して恐怖があるからこそ、虎を見てこのような発言をしたのです。
物語の根幹を否定する。確かに設定自体をあり得ないと思ったからそうですね。
でも鬼設定は全然いけます。この違いは何でしょう?
リアリティのある世界のお話でのリアリティのなさが私には、ダメでした。
そしてジョゼが返事をしていないのが、1番のかまってちゃんポイント。恒夫が、来ない事を心配して探すことを考えられないほど子供ですか?・・子供なのかもね。
僕個人の見解ですが、約束の時間に来なかったのを、ジョゼのかまってちゃんだとおっしゃっていますが、恒夫が、退院の日に来て欲しいと言った際、ジョゼは笑みを浮かべただけで、返事はしてません。怪我が治り、恒夫が再び留学を目指していく中で、そこに自分は必要ではないと思っていたからこその行動ではなかったのでしょうか。だからこそ、結ばれたときに涙が出たのだと思います。あと、今時車椅子だからといって、いえにとじこもるこはいない、ただの虐待だという意見は、この物語の根幹を否定するものです。鬼滅の刃に対して、鬼なんかいるはずないといってるの一緒です。
長文失礼しました。