「「虎」と「魚」」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) Yushiさんの映画レビュー(感想・評価)
「虎」と「魚」
試写会にて。
ジョゼのおばあちゃんは「外には怖いものが沢山ある」と言った。例えば「虎」。「虎」は怖くて、恐ろしくて、残酷で、情けも容赦も無い。そのため、思わず足がすくんでしまい、外へ行くのを躊躇ったり、途中で逃げ出したくもなる。
だけど、外にいるのは「虎」だけじゃない。海で泳ぐ「魚」のように、キラキラしていて、美しくて、思わず見惚れてしまいそうなものも沢山ある。それは景色もそうだが、人間もそうである。
そして、「虎」は克服することができる。「虎」を克服してしまえば、自分の足で、外の世界を生きていくことができ、もっと美しい「魚」に出会える。
…そんなことを見終わった後に思いました。こんなご時世なので外に行くのはなかなか難しいかもしれません。でも今の社会の状況を理由にして、「虎」と出会わないようにしている自分がいるのでは、と最近思ったりもします。もっと積極的に外の世界に出て行ってもいいのかもしれない。だって、「19歳は一度しかやってこない」のだから。
文章にまとまりがなくなってしまいましたが、画面に映る全てが美しいと思える映画でした。コロナ禍で思っていたキャンパスライフが送れていない僕のような大学1年生の方は特に見て損はない、と思います。
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