「遅くなりましたが、出張ついでに「血筋」を観てきました。 ストーリー...」血筋 _mm_さんの映画レビュー(感想・評価)
遅くなりましたが、出張ついでに「血筋」を観てきました。 ストーリー...
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遅くなりましたが、出張ついでに「血筋」を観てきました。
ストーリーは公式サイトなどを見てもらうとして、主人公が10年会うことができなかった父親を中国朝鮮族自治州で探し出し、再会する。
父親の考えと主人公の考えが、ある時は共鳴し、あるときは反発する。子が親を敬う、親が子を慈しむ。当たり前ではある関係ではあるが、育っている環境の違いによるすれ違いも大きい。主人公はそれでも何度か訪問して父親と会う。
映画ではダメな父親として描かれているのかもしれない。しかし、多くの親はそんなに素晴らしいのだろうか。自分自身はそんなに偉いのだろうか。もちろん常にだめだとは思ってはいないが、素晴らしいなどとは思えない。試行錯誤し、ある時は打算的にもなる。良くないと思ってやることだってある。そんな自分自身と主人公の父親は違っているとは思えない。
また、父親の意識の変化、主人公の意識の変化もあるように思う。しっかり描かれているかといえばそうでもない。しかし、この映画はドキュメンタリーだ。10年来会っていなかった親子が何度も会えば、何かが変わる。映画の裏で動いているであろう父と子の変化を想像しながら観ていた。
父親の、そして主人公の人生のほんのわずかな時間ではあるが、映画を通して関わったことで自分を振り返る良い刺激となったように思う。
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