「男の子からみた父親」血筋 Naokoさんの映画レビュー(感想・評価)
男の子からみた父親
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昨秋、長岡インディーズムービーフェスティバルでみて、今回は2回目の鑑賞。
10才で別れて、行方不明だった絵描きだった父親に17年ぶりに再会。笑顔でできる限り見栄をはってパリッと現れた父親の、心底嬉しそうな様子が明るさの頂点。父のいい加減で厳しい暮らしぶりがあっという間にわかっていき、冷静に撮って居る風の監督の心中が、実際はほんとうのところ、どうなのか気になり、また三度、四度と観たくなる。
中国、韓国、日本とバラバラになっている家族、親族たちの暮らしようも同じくまた見直したくなる理由。日本でほぼ「ふつうの家」に育った私には知らない生々しい現代の違う国感。
章立ててあり、見やすいと思う。父が息子のデッサンを描いてみるシーンが好きだ。その絵の行方も。私は、ナイーブな青年が主人公の本を読んだような気持ちにもなった。
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