「親は全て正しいもの?」星の子 mtkhysさんの映画レビュー(感想・評価)
親は全て正しいもの?
私はある新興宗教を両親が信仰する家庭に生まれ、
その宗教の3世として育ちました。
生まれたその日に親により入信届けが出され、
私の名前はその宗教の教祖により名付けられたという名前です。できれば改名したいと思うほどに嫌いな名前です。
心の中ではずっとその宗教をおかしい、気持ち悪い、と思いながら生きてきましたが、決して表に出すことはなく、親に言われるがまま毎週行われる集会に参加し、最後にはその宗教の大学を卒業しました。(両親にはその大学にしか行かせないと言われづつけていたためです。)
私は自分の力で考えない人間に育ってしまいました。
現在は実家を離れ1人で暮らしているためその宗教とは距離を置いて生活をしています。それでも両親が私の住む地域の同宗教活動者に私の住所を勝手に教えており、たまに訪問してきますが現在は完全に接触を絶っています。
親は未だに私がいつかこの宗教を信じ、
信仰することを信じています。
私はこの宗教はおかしいと思う気持ちとここまで大切に育ててくれた親を否定したくないという気持ちで今でも揺れています。
宗教の家庭に育つ事で今まで本当にたくさん傷ついてきました。今回映画を観て、主人公のちひろの姿が重なってとても辛かったです。他人の前で身内の宗教について語られた時の急に胸がドキッとして息ができなくなる感覚はずっと忘れられないと思います。
ちひろと似た家庭に育った私としては子供の苦しみをもっと表現してほしかったな、、、と
自分の親が信じているものを親と同じように信じられない気持ちほど辛いものは無いです。
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