「凄いなぁ、エグいなぁ」星の子 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)
凄いなぁ、エグいなぁ
『タロウのバカ』を観た時にムカムカし、この監督は最低だと思った。次作『マザー』で長澤まさみを良い意味でブッ壊し、おや?大森監督良いじゃん、て。で、何か一見華の無さそうな本作観て、ブッ飛んだ。凄い、その題材と生々しい内容に圧倒された。参った、俺は大森監督にハマってきてるのか。
ある意味、禁断の信仰宗教物。かつてこんなに入り込んで取り上げた作品があっただろうか。集会の時間の長い事、細部の細かい事、監禁や催眠商法の噂、なんとも凄え。
信仰宗教と家族、親と子、親戚や教師や友人との関係を、ある意味残酷で痛々しくも何か暖かさを感じさせ、観ている我々に淡々と、しかしながらグイグイ見せつける。とにかく、凄いというかエグい映画。大森監督アッパレです。
芦田愛菜を主演に置いた狙いはあるだろうが、残念ながら芦田愛菜でなくても良いかな、と。何かこう、も一つ物足りない。優等生過ぎるというか淡々とし過ぎてるというか、悲惨さや可憐さがあまり出せてないかと。脇の役者は完璧だが。
あとヒロインにとってのイケメン俳優として、エドワードファーロングの名前が出ていたが、現在のその劣化&落ちぶれが判るだけに、ここは笑うツボなのか、と思ったw
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