劇場公開日 2020年10月9日

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「現代における信仰を真摯に描いていた気が」星の子 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代における信仰を真摯に描いていた気が

2020年10月12日
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鑑賞方法:映画館

昔ある優しき人たちに導かれて、集いや遊びに誘われて、実際楽しかったけれど、なぜか知らないけれど何かに取り込まれて飲み込まれるような恐怖感を徐々に覚え、その関係性をバッサリ断ち切った記憶が蘇った。もちろん信じている人たちに問題などなく、すべては自分の狭い心が原因だったと残念な気持ちになってしまう。
信仰における良いも悪いもなるべく淡々と多くを盛り込もうとしていたこの作品、どちらかといえばやはり異質な部類として描かれていると感じたけれど、それによって救われている部分もしっかりと表現されていた気がした。
芦田愛菜の役所がまさにどう捉えるべきなのかという象徴のようなもので、この名演があればこそ、冷静に色々と考えさせられながら、この作品を楽しめた気がする。
水と星というキーワードから三島由紀夫の「美しい星」を思い浮かべましたが、似て非なるものでした。

SH
SHさんのコメント
2020年12月7日

三島由紀夫の原作を読んだとき、漠然とながら信仰というものを強く感じて、ゆえに、星というキーワードから強引につなげてみたいという意識が働いたけれども、それはやっぱ強引だったというところでした…
(^_^;)

SH
ぱんぷさんのコメント
2020年12月7日

『美しい星』、全く気が付きませんでしたが、宗教、宇宙人(『星の子』には出て来ないけど)、真実と嘘など共通点があったのかもしれませんネ。
(SHさんとは逆の事を言っている様ですが、ご免なさい。🙇‍♂️)
なお、『美しい星』は映画でしか観ておりません。(原作は読んでいません)

ぱんぷ