「【”美味しくなーれ!” 焼肉を愛する人たちを描いたコメディ作品かと思いきや、母が子を想う深い愛を、多様な角度から描いたヒューマンドラマだった・・。】」フード・ラック!食運 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”美味しくなーれ!” 焼肉を愛する人たちを描いたコメディ作品かと思いきや、母が子を想う深い愛を、多様な角度から描いたヒューマンドラマだった・・。】
ー 寺門ジモン監督には一本取られました。
だって、予告編を見たら、そして監督が寺門さんであれば、コメディ要素強めのお肉の映画だと思ってしまうでしょう・・。私だけかな・・。ー
■作品の印象
・肉を焼く様を、あそこまで美味しそうに撮った映画って、あったかなあ・・。
斬新なアングル。肉を焼く、手慣れて素早い、箸使い・・。
・が、焼き肉をメインに据えた作品かと思いきや、脇役の筈の”糠漬け”を主役に持ってくる巧みなストーリー展開。
・そして、それに絡めて、下町の人気焼き肉屋を切り盛りしていた若き日の母(りょう:久しぶりである・・)と、一人息子である良人(NAOTO)との現在に至る関係性。
ー ここで描かれる、幼き息子に食を供する母の言葉が印象的である。
”美味しいが来たら、飲み込んで良し!”
とニコニコ笑いながら、良人に話しかける母の姿。
そして、きちんと手を合わせて”頂きます!”と眼前の食べ物に告げてから、美味しそうに食べる良人の姿。ー
・大人になった良人が、冴えない表情で日々を送っている理由も、その後キチンと描かれるし、新米グルメライター静香を演じた土屋太鳳さんが美味しそうに食事をする姿も、魅力的である。
ー 個人的な意見であるが、美味しそうにご飯を食べる人に”真の悪人”はいないと勝手に思っている・・。
そして土屋太鳳さんが美味しそうに食事する姿が、とても素敵である。-
<”全ての作業は、お客様の笑顔のために・・”
料理人の矜持をしっかりと描いた作品。
現在は大変な状況であるが、いつかこの状況が改善されることを願いつつ、家路についた・・。>
■蛇足 <私の好きな料理映画の数々・・>
・「タンポポ」(定番中の定番)
・「幸せのレシピ」
・「かもめ食堂」(大好きである。何度見た事か・・。癒され系料理映画。)
・「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(好きであります。ジョン・ファブロー監督、アメコミ映画だけでなく、こういう作品も是非!。)
・・まだまだあるなあ・・。
・「トスカーナの幸せレシピ」
→ ”お酒の神様”からのアドバイスを受け、追記。
何故なら、少し泣けるし、元気が出る作品だからです。
<2020.11.22 追記:鋭きレビュアーの方から指摘を受け、レビュータイトルを大幅に短縮しました。>
コメありがとうございました NOBUさんのレビュー、タイトルがもう最大のネタバレですね 下落合焼き鳥ムービーのようなおバカB級映画を期待していたので、肩透かしでした。