「テストジャンパー」ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
テストジャンパー
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「長野オリンピック奇跡の金メダルに隠された感動の実話」というキャッチコピーに、泣き虫原田選手のエピソードが頭をよぎり、例によって感動ねらいのテレビ屋さんの茶番劇かと若干醒めた気持ちで観始めました。コーチの役に曲者の古田新太さんですから、選手を理不尽にしごく敵役かと思いましたが、終盤での「こんな危険な状況で飛ばせません!」の選手想いのセリフにやられました。当時、テレビ中継は観ていたはずですが、テストジャンパーたちの命がけのエピソードが裏にあったのは映画で知りました。
スポットライトを浴びるヒーローより裏方のスタッフに着目したのは流石テレビ局、実話好きのクリント・イーストウッドが知ったら撮りたがったかもしれませんね。飯塚健監督はテレビ屋さんですから大衆受けを狙ったヒューマンドラマはお手の物だったのでしょう、女子ジャンプのオリンピック追加を夢見る健気な女性ジャンパーや応援する妻子を絡めた教科書通りの演出、展開で視聴者も納得でしょう。
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