21ブリッジのレビュー・感想・評価
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えっ、マンハッタンの21の橋を全封鎖・・・誇大コピー(?!)ですね。
2019年(中国/アメリカ)ブライアン・カーク監督。
若くして病魔に倒れたチャドウィック・ボーズマンの遺作になりました。
とても悲しく残念です。
とても上質の面白い映画です。
娯楽作で肩が凝らず白黒はっきりつけているし、とても好きです。
ファーストシーンは麻薬を盗みに倉庫に侵入した2人の男が、麻薬の量の多さに驚いています。
咄嗟に持てる分だけ持って逃走を図ります。
ところが、予想外の速さで追っ手が現れる。
これは、どうにもおかしいぞ!!(そう、おかしいんです)
警察内部、警官と警察署の構造的腐敗・・・結果的に行きついてしまう。
警察映画で警察組織の闇を描いています。
この映画の製作にも参加しているチャドウィック・ボーズマンの正義感と初心を貫く清新さで心地よい快作になっています。
予告編を観ると、マンハッタンの21の橋を封鎖して犯人を袋の鼠にする・・・なあんて
吠えてますが、橋を封鎖するシーンとかヘリコプターが自由の女神の上を旋回し、橋の上では警察の大型車両がぎっしり画面いっぱいに暴れまくる・・・なあんてシーンは皆無。
ありません(笑)
期待した私はちょっとがっかりでした。
パトカーのカーチェイスとかが、ほとんどないんですね。
(誇大広告ですよ、予告編は!!)
凄いアクション映画を期待しないで下さい。
警察官の人間ドラマ。腐敗、裏切り、策略。
特にデイビス刑事(ボーズマン)のお目付役の人物にフォーカスして観て下さいね。
意外なキャスティングですし、こう来たかーと、唸りました。。
脚本もスピーディーですし、ボーズマンさんも病気を感じさせない熱演。
観て損はない満足の犯罪映画でした。
過去鑑賞
これは観ておいた方が良い、切れ味鋭い刑事モノ
題材は結構クラシックな内容なんだけど、何故だか新鮮味があり最後まで展開に引き込まれる秀作。役者1人1人の存在感が高く、心象描写がしっかりしていて見応えがある。
デンゼル・ワシントンなんかをキャスティング出来なくても、金のかかったセットや凄いアクションなんかなくても、役者と演出と脚本の力で面白い映画は作れるんだという意気込みがドンピシャ当たった感じ。
予告編にも書いてあったけどシリーズ化したらかなり面白かったと思う。
チャドウィック・ボーズマンという役者は知りませんでしたが、癌で亡くなっているんですね。残念です。
見どころはチャドウィックのアクションシーン。銃を構える姿がとにかく...
見どころはチャドウィックのアクションシーン。銃を構える姿がとにかくカッコいい。
前半はストーリーがサクサク進み過ぎて乗れずにいた。中盤から面白くなってきたが、意外性はなく、とくにJ.K.シモンズは登場の時点で黒幕感がプンプン匂ってしまった。
刑事役のセリフや漂ってくる刹那感がチャドウィック本人と重なりあってきて胸に迫り、悪者は退治されても観た後は寂しくなってしまった。
レインボーブリッジは封鎖出来ませんでしたが・・・
コカインを巡る争いで警察官を射殺した犯人と、それを追う刑事の物語。
とても良く出来たポリスアクションだと思います。
ガンアクションは迫力があり、でもリアル。犯人を「退役軍人」としたことで、2人組の犯人が警官隊を撃ちあっても説得力を感じることが出来ました。
また、偶発的な事件にすることで、犯人グループに良い意味での共感を得られる設定は見事だったと思います。
ラスボスを暗示することで、サスペンス要素もしっかりと残したストーリー展開も見事でした。
残念なのは、ラストの展開がやや軽かったこと。映画としては、もう一つ山場が欲しいところでした。
また、題名「21ブリッジ」が、内容に上手く活かされていないと感じました。もっと、マンハッタン島が封鎖されている描写・・・例えば、「犯人が実際に橋を渡る試みをして、断念して・・・」「市民が封鎖に困惑して抗議して・・・」「市長側から封鎖への反発があって時間的な制約が厳しくなり・・・」等があれば、より面白くなったかもしれません。
幾つか残念なところがありましたが、私的評価は4.5。改めて観たくなる秀作でした。
スリリングで新鮮
コップキラーを追い詰める刑事モノではありますが、奥深い作品。
黒人対白人という構図だった90年代のスパイク・リー映画の出演者もいて嬉しいですが、むしろ昨今は肌の色で善悪分からない。
New Yorkの奥深さすごい。
ボーズマンの覚悟と信念
ややすっきりしない内容だった。
タイトルから、巧みに警察の包囲網を逃げ回る凶悪犯を、執念で追い詰める攻防を繰り広げるアクションエンタテインメントを期待していたのに、ちょっと違った。悪に手を染める側にもそれなりの理由をきっちり描いてある。それはそれで見応えのあるヒューマンドラマだった。
内容が内容だけに警察も協力を渋るんじゃないかと思う。実際のロケ地はフィラデルフィアだったようで、マンハッタンの21の端を閉鎖したり、それに伴う大混乱のシーンは最低限の描写しかない。
この映画にも階級社会の歪みや黒人の生きづらさが根底にある。特に犯人側のキャラクターは丁寧に描いてあり、これが意外に活躍?する。
映画のテーマは正義を貫く男の生きざまのようで、チャドッウィック・ボーズマンははまり役だ。想像の範囲でしかないが、この時期すでに余命宣告されていたのか、表情に覚悟と信念が込められているように感じた。
アカデミーノミネートされた遺作のほうは、なかなか見る機会がなくて、今のところこれで彼とはお別れ。
2022.2.22
テンポ良い…
展開で引き込まれていき、よくまとまっていた。真相はJ・K・シモンズ以下、85分署の組織ぐるみの汚職警官らの隠蔽工作だった。やっぱり黒幕はシモンズかということだが、何かこういう役どころは勿体ない。ボーズマンに汚職を言い訳がましく釈明するところが彼の最大の見せ場なんだけど、勿体ない。映画は迫力ある銃撃シーンあり、緊迫感あったが、もう少しキャラクター一人一人の内面に迫れれば、深みが増したかもしれない。橋の封鎖もダイナミックさがそれほど伝わらなかった。
疲れた顔して、あなた働きすぎなのよ
最初から最後まで発砲パチパチ。の割にはハラハラドキドキする事もなく、そうだろうなぁと思う展開のまま終演。ドラッグ、拳銃、警官汚職、あー大変ねー怖い怖い。
主役の方はお亡くなりになったのですね。いい役者さんなだけに残念です。
90分映画的内容
冒頭は麻薬強盗事件。そこに警官が逮捕して、銃撃戦→殉職8人。
犯人を確保するため、マンハッタン島にかかる21の橋を封鎖。
おお、なんだかワクワク。
と思ったのですが。
話が進むにつれて、麻薬の話だけなのか?と脳内疑問符発生。
最初から「(麻薬在庫の)話が違う」等なんでやろ?。
追う犯人を「警官殺しだ!」と執拗に攻撃する警察官たちにも、激しすぎん⁈。
で後半から話がガラッと向きを変えてきたところ。
出てくるアイテムや犯人の残した言葉で。
ああ、そういうことねと。推理的要素はさほどなかったかな。
主演のチャドウイック・ボーズマン。闘病中に撮影。RIP。
ざっくり見る分には、ちょうどいい内容でした。
そうそう、大好きなJKシモンズの出番が多かったので。ファンはぜひ。
テンポ良く飽きずに楽しめました!
wowowで朝から『白いドレスの女』『私の頭の中の消しゴム』そして3本目に観賞!
内容は目新しく無いが、テンポ良く飽きずに楽しめました!
チャドウィック・ボーズマンの存在が間違いなくこの作品の質を上げています!
彼の新作をみれないのは残念です
見どころはアクション
マンハッタンを完全封鎖して犯人を追い詰めるというプロットから抱くワクワク感は本編では薄め。ストーリーに驚くような展開やハラハラドキドキ要素はなく、凡庸でオチも見える展開に終始し満足度はイマイチ。
一方で派手な銃撃戦やアクションが盛りだくさんで、どれも迫力満点で見応えがありました。
ボーズマンのアクションはやっぱりカッコいい!
痩身
物語は面白かった。
ただ、主役の痩身ぶりにどおしても目がいってしまう。…病的な痩せ方にも見えて、撮影中にドンドン痩せていってたんじゃなかろかと思う。
マンハッタンに架かる21の橋を封鎖するのが物語としての肝なわけだけど、それがそのまま閉塞した世界…いわゆるブラックボックス的な世界を暗示してるように思う。その中で蠢く魑魅魍魎、そんな構図に思う。
85分署の暗躍に翻弄されながらも、正義を追い求める主人公の懸命さが印象的だった。
85分署の署長が話す「理由」にどこまでの信憑性があるのかは分からないけれど、警察機構が抱えてる問題とはリンクしてるように思え、放置せず、諦めず、対処していく未来であってほしい。
チャドの遺作としての印象が強い本作。
彼は制作にも名を連ね、まだまだやりたい事も多かったように思う。作品を通して訴えたい事を持ってるような印象だったので残念に思う。
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