「比類なき薄っぺらさ」コロンバス 三毛猫泣太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
比類なき薄っぺらさ
アマゾンプライムでタダで見てよかった。ここでのあまりの評価の高さに映画館で見たかったのだけど上映館の少なさと上映期間の短さに阻まれ臍を噛んでいたその臍を返してほしいくらい。雰囲気はずっと良いのです。嫌いじゃないのです。でもずっとそこはかとなく漂う偽っぽさ。ズーッとこの偽っぽさの正体を知りたくて最後まで見たけど尻尾は捕まえられず。見終わってから映画の紹介コメント読んで膝を打ちました。小津が好きなのねー。ムリムリ。みんな好きだっつーの。でも作るのはムリなの。なにも起こらない、なのにとてもステキなのは最近ナンシーという傑作がありましたよ。これは小津のカケラもないよ。本当に小津が好きで映画が好きなら、自分の消化液で消化して、自分の酵素で分解した作品にしないと。内蔵や骨が溶けかけた不気味な未消化物は人に見せちゃだめです。
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