「悪くはないけど鼻につく」コロンバス Jiniさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないけど鼻につく
もはや計算され尽くした色彩とオブジェの配置には、感動しなくなった与太者なもので、パーフェクトを狙いに来るカメラには些かゲンナリ。うまいよ、配色、アクセントカラーの位置、空間の切り口に、雲の形状まで。でも、飽きる。唯一、良かったのは最初から最後まで、建築物たちが本物の底力を持ち、溢れんとする勢いを自ずと鎮めながら、エネルギーを発散し続けていたこと。そのパワーを浴びながら、俳優たちは呼吸していたからこそ、彼らの演技も光ったが、映画に、自然であることを意識させない自然体、が欲しかったと思うのは、欲張りか。
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