「つらい」ジョン・F・ドノヴァンの死と生 yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
つらい
先週末に観ていたのだけれど、なんとなく感想が書けずにいた
(ネタばれあります)
憧れの有名人に手紙を出した少年の元へ返事が届く
そこから始まるふたりの秘密の文通
それは互いを苦しめたこともあったけれど、支えたこともあった
そんなことが自分の身に起こったら…誰しも描くような夢のような話
それだけなら、この映画はさして目新しさを提供するわけでもない気がしたし、そのためだけの映画ではないようにも思えた
幼い頃にレオナルドディカプリオに手紙を出した自身の体験から着想を得たと聞いてはいるけれど
ジョンがどうして死んだのか、それは最後に明かされる
というより、分からない
自ら死を選んだだけなのか、ただ苦痛を和らげるために薬を多めに摂取しただけなのか
最後の手紙もどちらにもとれる内容
でも、もしも、ただ薬を多めに摂取しただけなら?
業界から離れて、新しい道を歩む決意をしていたとしたら?
当たり前のように明日が来るつもりだったら?
そんなのあまりにもつらすぎる
そんなニュースは実際にいくつか飛び込んできていて
もしも、彼らが、ただ朝までぐっすり眠りたいだけで、そのためだけに、飲み続けて効かなくなった薬を、少し多めに飲んでいただけなら?
あまりにも、それはあまりにも…
ラストシーンに何か見慣れた感があったのだけれど、リバーフェニックスへのオマージュだと後で知った
リバーもまた、薬物の過剰摂取で亡くなった人
ジュディもだけれど、なんなんだろうか
このやるせない感じは
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