グッドライアー 偽りのゲームのレビュー・感想・評価
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2人の演技合戦を楽しむ
(結構ちゃんとネタバレしてます)
高齢者の出会いサイトで出会った2人。男性(ロイ)の方が色々と嘘をついてて何やら怪しいって設定。
男性が女性を騙そうとしてるって流れから、意外な結末になるには実は愛し合ってしまったという流れか、女性(ベティ)もロイを騙そうとしてるかのどっちかになるんだろうなーと想像してしまった。
それは大きくハズレなかったが、意外な展開もちゃんと待っていた。なるほど!そうきたか!それでイングロリアス・バスターズを観たシーンがいきてくるんだな。
ロイのクズっぷりが徐々に高まっていったのは面白かった。ドイツ時代から悪党じゃんか!そういう意味で最終的にはそれなりにスッキリした終わり方だったのはいい。ただ冷静に考えると、序盤のベティと孫の会話って、ロイを嵌めようとしてる関係の会話になっていたかなと疑問には感じた。
若干モヤモヤするのは最後のベティの表情。複雑な感情も隠されている感じがする。ロイへの復讐だけではないってことなんだろうか。そこは結論が出ていないのだが、どちらにしても老俳優二人の演技合戦としては十分に見応えのある映画だと思う。
報いは必ずくる
幼少時代、祖父祖母にはよく悪いことをすれば必ず報いはくる。どんなに悪い行いが自分の都合良く巡っても最後はきちんと報いがくるからやめなさい。そんなことを言われていたのを思い出した。
マッケラン演じるロイは死んだ友人の籍を引き継ぎ生きたり、投資詐欺を現役でしたり、その被害者を殺害したりまぁとにかく悪いことをしまくりだ。
今回そのターゲットとして目をつけたミレン演じるベティから資産を巻き上げてやろうというのがストーリーの軸。
ただこの手の作品で他の登場人物があまり目立っていないことから早くからベティにロイが最後はやられるんだろうなというのが読めてしまう。
そのためベティがどうやってロイを成敗するのか終始ワクワクして見ることができる。
結局最後の最後って互いの資産を統合し、ロイのタブレットを盗んで資産の多くを奪い、ロイの被害者からロイを暴漢させロイは植物人間の状態のような結末で終わる。
ベティがロイを成敗する理由は60年も前にレイプをされ、そして家族を崩壊させたから。
決して60年恨み続け、ロイを追いかけていたわけではないが、出会い系サイトで彼を見つけ怪しみ核心に迫ったのがきっかけだ。
結末が意外とあっさりはしていたが、時間の経過は早く感じ、終始集中して見ることができた。
またベティが成敗したのもひょんな出会いからってのがまた面白い。
その辺が悪いことをしたぶん最後にツケが回ってくるような運命的な流れに感じ現実的に思う事ができた。
緻密な計画や複雑なトリックがあるわけではないので良くも悪くもあまり期待せず、ミレンとマッケランの掛け合いを楽しめるとこの作品をより楽しく見ることができると思う。
だましあい?
17本目
序盤で二人共に騙し合いするのは分かった
分からなかったのは二人の過去
過去に別人に成りすましていたことから始まる、ある意味悲劇
最後まで金を渡さなかったのは、意地なのか贖罪なのか、それとも相手の慈悲を期待したのか?
ヘレン・ミレンの存在感がすごい
特にラストシーンで、椅子に座って対峙するヘレン・ミレンの威圧感!
美しくもあり恐ろしくもある絵画のようなワンシーンが大好き
【”百合”は貴方を"深く想う" 60年もの長き間・・・。】
序盤は、軽めのトーンで物語は進む。
コメディタッチかなと思って鑑賞していたら、後半は可成り怖い。
ロイ(イアン・マッケラン)の本当の生業の姿が描かれる序盤で、この後、ベティ(ヘレン・ミレン)が、どんな返しをするのか楽しみに観ていたが、予想以上の展開に引き込まれた。
騙し合いの二転三転するストーリーも面白く、又ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの演技も流石である。
(個人的にはヘレン・ミレンの勝ちかな。あの前半と後半の表情のギャップ。怖いなあ。)
中盤の細かな人々の仕草が、後半回収されるが、少し都合が良すぎる部分があるのが、珠に傷かな。
<それにしても、美しき”花”には棘があるとはよく言うフレーズだが、今作の”百合”はそれ以上であった。>
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