「ありがとうナターシャ!」ブラック・ウィドウ J24さんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとうナターシャ!
IMAXにて鑑賞。
舞台はシビルウォー後。ナターシャがかつて所属していたスパイ組織レッドルームと戦う作品である。
このレッドルームというのはドレイコフが率いる。今作のヴィランだ。彼は孤児の女の子を集めて兵士化を行なっている。そして科学で彼女らの脳を洗脳し自分の思うがままに行動ができるよう私物化している。そんなレッドルームにかつて所属していたナターシャ。そして今作では組織から抜け組織に追われてる妹エレーナを助け出すことが今回ナターシャがレッドルームと戦う動機となった。
MCUの大ファンとしてまずこの一年本当に長かった。この度ようやく見れることが本当に幸せだった。それに尽きる。
ストーリー自体は単純明快でありガチガチなMCUファンでなくても見易さはある。ミッションインポッシブルや007のようなスパイ映画なような展開。わりかしラフに見られる。
一年待ちその間MCUの新作映画を見れなかったことでやはり期待値は相当上がってしまってる人は多いのではないか。もちろん自分もその1人だがあまり期待し過ぎると少し残念感は節々に感じるところはある。
というのも今作はあまり想像を超える展開が少ない。ナターシャの誕生秘話という割にはまぁまぁ予測できる内容の範囲である。
またエンドゲームに直接的に繋がる描写はストレートには描かれていない。
ただこれまでアベンジャーズの一員として大きく貢献し、エンドゲームでは人類を助ける大きな決断をしたナターシャ。そんなナターシャに花を添えるような作品と思ってみると過去のナターシャの活躍をどこか思い出しながら楽しむことができる。
また父アレクセイ、母メリーナそして妹のエレーナは偽装家族として3年間過ごし最後は組織に強制的に離れ離れに過ごす事となり強い確執がこれまであったが今回のレッドルーム対峙により最後は本当の家族としてなれた4人。今作では決して描かれていないがおそらくこの3人もサノスのサラサラの被害にあったのではないか。
だからこそナターシャはヴォーミアであのような決断をしたと個人的には思いながらナターシャの活躍を楽しませてもらった。
またアクションシーンは非常にスピード感がありジョン・ウィックを見てるような感覚。ほぼほぼ女性だらけの作品ではあるが非常に見やすくその辺はさすがディズニーである。
アレクセイの可愛い親父っぷりも非常に沢山ユーモアのあるシーンが多く楽しめた。
そしてエンドロール後には今度はホークアイを標的に妹エリーナがなにやら動き出す事を匂わせるシーンで作品は終わる。
エレーナ役のフローレンスピューが晴れてMCU俳優の主要メンバーの一員として今後も活躍を期待できそうだ。彼女のファンとしては非常にワクワクした気持ちで劇場を後にする事ができた。