劇場公開日 2020年9月11日

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「アメリカ版 永遠の0?」ミッドウェイ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アメリカ版 永遠の0?

2020年10月17日
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鑑賞方法:映画館

少し遅ればせながら、鑑賞。

アメリカサイドから見た、日本軍との太平洋戦争を描いた作品。珍しいのは、アメリカと日本を同等に描いているところ。一方的な悪としての敵国・日本軍ではなく、当時の日本の立場も、十分考慮しての内容となっている。

パールハーバーの奇襲を機に勃発した太平洋戦争。アメリカにしてみれは、当時の勢いづく日本の攻撃は、あまりに衝撃的な宣戦布告であったことだろう。

これまで、アメリカとのこの争いは、資源と軍備に勝るアメリカの一方的な争いという認識でいたが、パールハーバー直後のアメリカの動揺も、今回の作品では描かれており、大国・アメリカをしても、当時の日本軍を脅威と感じていたことを改めて知った。ミッドウェイ海戦での、アメリカの戦略が、もし失敗していたなら、この争いの結果もわからなかったのかもしれないという、歴史の綾を感じた。

『永遠の0』でもそうでしたが、日本の戦争映画は、最後は主人公の死をもっての感動作として、描写される
ことが多いが、アメリカは最後まで『強いアメリカ』の象徴として、主人公は死にませんね。新たな希望へとつながるエンディングで結びつけているところが、アメリカらしい。

海戦の映像は、破壊王の名を持つ、ローランド・エメリッヒ監督らしく、かなりリアルに迫力ある映像に仕上がっていた。また、日本人の豊悦、国村、浅野等の俳優陣も、適材適所に配置されているのは、うれしい演出だった。

bunmei21