「アメリカ・日本両軍に敬意をはらいながら描く海戦ドラマ。日本軍キャストの抑えた演技も光る」ミッドウェイ 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ・日本両軍に敬意をはらいながら描く海戦ドラマ。日本軍キャストの抑えた演技も光る
「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などのディザスタームービーで知られるローランド・エメリッヒ監督が、ミッドウェイ海戦を映画化。エンドロールに入る前のテロップでも明示されるようにアメリカ・日本両軍に敬意をはらい、3日間の戦いを史実に基づきながら描く、実録物に近い渋いテイストの戦争映画です。
最前線から離れた司令部や情報部のドラマを盛りこみながら、それぞれの信念に基づいて戦いに臨む両軍の動きを、地に足のついた作劇と、実写とCGを組み合わせたVFXによる迫力の戦闘シーンで活写しています。これまでの作品と比べると、アクションのケレン味という点では、やや1本調子な印象を受けましたが、それだけ誠実に戦いを描いている、ということなのかなと思いました。
日本軍キャストの豊川悦司氏、浅野忠信氏、國村隼氏らの、佇まいだけで気持ちを表現するかのような抑制した演技も心に残りました。
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