劇場公開日 2020年9月11日

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「絶対にパールハーバーを思い出す」ミッドウェイ ぽじのふさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5絶対にパールハーバーを思い出す

2020年9月21日
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鑑賞方法:映画館

互いの立場からの視点で描いていたのは新しい。とはいえ、やはり7:3で米向きだったとは思うが、そこまでの偏りは感じなかった。
戦争映画は大がつくほど好きでよく観る、当然主人公側の立場から感情移入して観ているパターンがほとんどであったが、このように両者の立場が(正当に?)描かれていると意外にも没頭できない自分がいた。ましてや相手は我が国、大日本帝国であるとなおさら感じざるを得ない。日本国の空母や零戦が落とされていくのを見て『やった!』とは思えないのである。むしろ魚雷や急降下爆撃の投下が失敗し、『攻撃を免れた!助かった!』と思っている方が自然だった。

当然である。私は日本人だからである。

70年以上も前の出来事で、且つ、結果が分かっている戦いであるにもかかわらず、やはり日本側として観てしまうのである。米側(娯楽)として観たい自分もいれば、日側(リアル)としても観たい自分が鑑賞中に行ったり来たりしてしまう。ぱっと思い出してもハクソーリッジ、パールハーバー、シンレッドライン、父親たちの星条旗、を観てもここまで感情が行ったり来たりはしてなかっただろう。
映画館はおじちゃんで溢れていた。彼らがどんな思いでこの映画を観てたのか気になるところだ。私でも日本に思いを寄せるほどなのだから、描写は7:3の米側でも気持ちの上では10:0で日本側に間違いないのだろう。

最後に映画冒頭の日本語の拙さといったら笑うしかないです。

ぽじのふ