劇場公開日 2020年9月11日

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「戦争映画+いつものエメリッヒ」ミッドウェイ さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0戦争映画+いつものエメリッヒ

2020年9月12日
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はぁ…周りの評価が高い中で申し訳ないのですが、全然面白いとは思えなかったです。
まぁ仕方ないと言えば仕方ないんです。
個人的にローランド・エメリッヒの作品はかなり苦手なので(^_^;)

パニック映画を数多く撮ったローランド・エメリッヒがミッドウェー海戦を舞台に描いた戦争映画。

この映画が嫌いな理由はローランド・エメリッヒが嫌いな理由と被るところがあるので、まずはそちらから。

ローランド・エメリッヒの作風は迫力のある娯楽大作映画を主流としていますが、主に嫌いな点としては

①登場人物が多い上にストーリーの交通整理が出来てなくてゴチャゴチャ
②基本的にストーリーの中身が無い
③爆発等に迫力があってもアクションを見易く映してくれない

↑以上の3点です。

①に関しては、今作でもそうでした。
登場人物がかなり多く、群像劇的なストーリーなのですが、「アベンジャーズ」シリーズみたいに登場人物にそれぞれ深みのあって愛着が感じられる人物が殆ど出来なかったです。
特に今作はミッドウェー海戦という日米の戦争において重要な戦いなので色々と知りたかったのに、ストーリーが分かりにくい上に登場人物に魅力を感じないと頭に入ってきません。
特に主人公は天才的な軍人のはずなのに脚本か演出の問題からか、全然天才的に見えません。

はい、正直前半のストーリーはいらないエピソードも多くて途中だいぶ眠くなりました。

②は本作に限っては一概に言えないです。
一応ミッドウェー海戦始まるまでの筋道は描かれているので中身が空っぽというわけでは無いです。
ただ、前述したようにストーリーに問題があるために全然頭に入ってこないので中身の無いいつものローランド・エメリッヒの映画とあまり変わらないと感じてしまいました。

③に関しては、駄作だった「インデペンデンスデイ」の続編と比べたらだいぶ見易い方だと思います。
前半の空母の襲撃や戦闘機同士の対決は何が起こってるか解りづらい所はありましたが、ラストの主人公率いる戦闘機達と日本の空母の対決は見易くて迫力があり、ドラマチックに仕上がっていました。

また、この映画で数少ない好きだった点としては、敵側である日本軍側の人物をチープな悪役として全く描いてないところです。
特に豊川悦司演じる山本五十六は、彼の冷静沈着な性格や頭の良い彼の人物像がしっかり描かれていて、日本人でも納得できる描写でした。

この映画はローランド・エメリッヒの中でも大傑作という呼び声がありますが、自分は戦争映画にいつものローランド・エメリッヒ調が大半混ざってしまった面白くない戦争映画に感じてしまいました。

観る前から期待と不安両方でしたが、正直凄く残念です。

さうすぽー。