「なんか、すごく、いい。観終わった今、爽快だ」子供はわかってあげない CBさんの映画レビュー(感想・評価)
なんか、すごく、いい。観終わった今、爽快だ
水泳部の主人公が書道部の男子と知り合い、顔も知らない 「前のお父さん」 を訪ねてみる話。
オープニング、「お、実写なのにアニメシーンから始まるのか」 と思った。そしてこのアニメは本気だった。水泳部の主人公が書道部の男子と知り合ったきっかけは、ふたりともこのアニメのコアなファンだったから、というあくまでも材料なのだが、その力の入れ方と言ったら。オープニングでは5分超のストーリーを見せてくれるし、その後もストーリーと関連しあってしばしば現れ、主題歌だけでなく挿入歌まで作られているし、DVD5枚組パッケージも作ってあるし、なんと言ってもエンドロールで「アニメ制作」というパートで十数人のメンバーがちゃんとクレジットされているし。「魔法左官少女 バファロー コテ子」!(KOTEKO、が正しいらしいですね)
「壁は越えるものじゃなくて、塗りかえるもの。君と一緒に塗りかえていくんだ」 という歌詞がちゃんとストーリーとも重なっていて、すごいじゃん。
なんか、すごく、いい。観終わった今、爽快だ。
上白石さん(萌歌)、細田さん(佳央太)、最高。そしてそれにもまして、千葉さん(雄大)、すべての役の中でこれが最高だと思う。ほんとにはまってました。古館さん、齊藤さん、豊川さんといった頼りになる人たちを周りにおいて、若手ふたり(と千葉さん)を最大級に輝かせてくれた沖田監督、ありがとう!!
「人は教わったものは他の人に教えられるんだよ」というもじ君のセリフが最後までつながっていたり、なにかと気持ちがよい映画でした。
実父の家にもじ君がやってきてからのコメディは、秀逸。映画館中が笑い声であふれていた。「いや安心しな、読まれてないから。おんなじ苗字だから」「とりあえず入りなさい。・・いや、そっちじゃない」
おまけ
「江虫の愛」ってどんな菓子なんだろう?
コテコテのコテコ。
自宅の車庫工事中につき、明日左官屋さんが入る予定。
自分のレビューに上白石姉妹の区別ができたと書いてしまったのですが、もう分からなくなってます!!