「「ややタイトルの引きが弱いかも?」と感じ、勿体ないと思う、沖田修一監督作品ではベスト級の面白さを持つ映画!」子供はわかってあげない 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
「ややタイトルの引きが弱いかも?」と感じ、勿体ないと思う、沖田修一監督作品ではベスト級の面白さを持つ映画!
まず、この映画を見ている人は、きっと「あれ、間違って別のスクリーンに入ってしまった?」と冒頭の数分は、そんな疑問が生まれることでしょう。
でも、心配ありません。間違いなく「子供はわかってあげない」の本編です。
本作は、沖田修一監督作品ですが、これまでの作品の興行収入から考えると、まだ一般的にはそれほど広く認知されているわけでもないのかもしれません。
「南極料理人」や「横道世之介」といった作品などで着実にファンを増やし、実力のある監督の一人です。
ただ、これまでの沖田修一監督作品から考えると、本作は、割と新鮮な感じがします。
それは、これまでは「ちょっと可笑しい」という感じが持ち味でしたが、本作では、「結構、面白い」という感じになっていたからです。
理由の一つには、同名のマンガを原作としていることも関係あるのでしょう。
ただ、それを上回るくらいに上白石萌歌と細田佳央太の演技の化学反応が良く、結構、面白い感じで物語が進んでいくのです。
さらには、千葉雄大も「本領発揮」といった役どころでした。
あえて言うと、大きく前半と後半に分かれているイメージで、特に前半はテンポも良く面白いです。後半も面白いのですが、味のある面白さに変わっていきます。
とりあえず気になったら迷わずに見てみてほしい「良作」です。
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