「若者の青春なのになんだか懐かしくなる」子供はわかってあげない 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)
若者の青春なのになんだか懐かしくなる
ひと夏の温かくほっこりする話。長回しや間を多く使い、のんびりとした空気が流れる。田舎の縁側で寝転んで観たいような映画。
アニオタの女の子が、同じ趣味で意気投合した男の子と心を通わせながら、生き別れとなった実の父を探し会いにいき、自分を知っていく物語。
「親の心、子知らず」という言葉があるが、「子の心、親知らず」でもある。
「子供はわからない」ではなく「子供はわかってあげない」。親の知らないところで逞しく成長していく子供たちの青春を描く。
「OK牧場」や「藪からスティック」など懐かしいワードが飛び交ったり、小粋なセリフの掛け合いが心地いい。役者たちの自然な演技が引き出されている演出。
2時間20分と長めで特別ドラマチックな展開があるわけではないが、ぼんやり眺めてしまう。
コメントする