「男性の描写がやや雑では?」ファーストラヴ waisighさんの映画レビュー(感想・評価)
男性の描写がやや雑では?
川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。殺されたのは彼女の父親。「動機はそちらで見つけてください。」容疑者・聖山環菜の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる。その中で、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた、というストーリー。
ミステリーというよりかはサスペンス。登場人物はほぼ全員何かしらの闇を抱えており、それが絡み合う物語。色んな人の見方で話が二転三転していく部分は退屈しない…が、後半はややダレる。
男性の描かれ方がやや一面的な感じがして引っかかる。まともな男性は窪塚洋介だけでそれ以外は小児愛好者だったり、性的虐待を行ってたりなど。その窪塚洋介も聖人過ぎて人間味なし。女性の内面はしっかりと描写されてるだけにそこが雑に感じた。
芳根京子演じる環菜が被害者であることは間違いないが、親が異常者だったから子供もその影響を受けました、というだけの話に感じる。かわいそうにもなるがフィクションなのでそれ以上の感想は特に出てこない。
キャストもそこまで尖った演技をする人もおらず、ある意味では無難。
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