「見応えのある作品!」ファーストラヴ チャックファスナーさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある作品!
大学の構内で起きた父親殺人事件の加害者が事件後に放った「動機はそちらで見つけて下さい。」
と言う捨てゼリフと思われる言葉をきっかけに取材する事になる臨床心理士由紀と被告を弁護する庵野。
被告環菜の動機を探す内に彼女の思春期での父親との葛藤と真の親子関係が彼女の心に暗い闇を作る事になる。
また、環菜の動機解明の過程での由紀と弁護士庵野との大学生時代での過去の関係も想起させる事になる。
環菜の氷のように固まった心を溶かし、意外な事実を知る事になる由紀。
そして法廷での環菜の証言と母親の証言、思春期の彼女を助けた男性の証言など目が離せない展開であり、環菜役の芳根京子の迫真の演技は見応えがありました。
ただ、個人的には登場人物の複雑な関係は作り過ぎかなとは思いました。特に由紀と庵野の関係などは。
それを除いては久しぶりに良い作品を観る事ができました。
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