「怪人・木村佳乃が目を覚ました」ファーストラヴ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
怪人・木村佳乃が目を覚ました
ワンデーフリーパスポート第3弾2回目 2本目は北川景子主演「ファーストラヴ」です。
昨年公開された「望み」の堤幸彦監督ということで鑑賞。どうやら、もうAmazonプライムビデオで配信されているらしいですね。あまりにも早すぎって!笑
最近多いですよね?窮鼠はチーズの夢を見るとか、Netflixだったらマザーとかステップとか。。。
まぁいいや。
予告がかなり面白そうだったので期待は70%ぐらい。
ちょうど期待通りって感じ。
あまり、こういった刑事だとか弁護士だとかの裁判物?っていうんですかね。苦手なんですけど、今回は2転3転して中々面白かったです。
公認心理士の由紀(北川景子)は、父親を殺した女子大生の聖山環菜(芳根京子)と面会をし、本当の動機を探ることになった。しかし、夫の弟である迦葉(中村倫也)が彼女の弁護士を担当していることが分かる
今回は芳根京子・窪塚洋介そして怪人・木村佳乃がえげつない。
芳根京子は犯人ということもあり、まぁ当然だろうと言い方はあまり良くないが思っていたけれど、予想を上回る怪演。ある時は生意気である時は弱気、そんな全く掴めない環菜を演じているというよりもなっている。聖山環菜になっている。
窪塚洋介はこの映画で癒しを齎してくれ、泣かせてくれる非常に重要な役を演じているが、これまた素晴らしい。思わず「めっちゃ良い奴やん...」って呟いちゃいました笑 それほどいい演技をしていました
そして問題の木村佳乃。
「告白」でのモンスターお母さんが印象強いですが、今回も凄かった。間のとり方、手指や目の些細な動き、真実を述べていない上っ面だけの話方、話を切りあげる時の傲慢な態度などなど、どれもホント感動するレベルで驚く。今年の日本アカデミー賞助演女優賞は気が早いですけど、彼女しかいないと思っています。間違いなく今作で一番ヤバイのは木村佳乃です
そして、テンポがよく裁判物にしては垂れるシーンが1度もない。流石堤幸彦監督って感じ。人間の深層心理を丁寧に描いており、シンプルな内容なんだけど深い内容になっている。
あとちょっとした小ネタ?もまたいい。
窪塚が作るポトフだったり肉じゃがだったりがすごく美味しそうだし、さまぁーずのコント面白いし、子供たちの写真感動するし。
主題歌も映画にあってんな〜と思ったら、「罪の声」の人だった。めっちゃいい曲です
ただ、題材が「女性に対しての扱い」ということでもちろん可哀想だとか胸が苦しくはなるけど、共感できる部分とかは少ないのでこれは人を選ぶなと感じた。言い方が非常に難しいが、どうしても第三者目線で見てしまう。逆に、環菜の初恋の相手にはどこか共感できる部分があった。さらに、裁判の時の彼の言葉はカッコよかったなぁ...その通りだ。
物足りなさも何故かある。
衝撃的というのが薄いし、望みの時のような演出を期待していたのだがあまり綺麗ではなく、感動はしなかった。グッと引き込まれるものがあまりない
でも木村佳乃の怪演が見れたので大満足です。
スマホを落としただけなのにでも感じてましたけど、北川景子の長髪、何だか怖いですね。何考えているのか分からない不気味な女性って感じがして