劇場公開日 2021年2月11日

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「兄がみんなを救ったのだろうか?」ファーストラヴ 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0兄がみんなを救ったのだろうか?

2021年2月15日
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一番の感動シーンは、北川が夫に諭され、渾身の嗚咽をするところでした。彼女の過去が全て浄化された感激の涙でした。泣けます。このドラマはこの夫の存在が鍵です。中村と北川にとって最高の避難所が彼なのです。予告では芳根京子が狂人のようなイメージでしたが、本当は血の繋がっていないセクハラ親父のせいで、彼女は心に傷を負っていたのです。北川も同じように父からのセクハラで心に傷を負っていたのです。しかも、中村も母の愛を知らない傷を持って存在しています。いくつかのどんでん返しを通して、最後には気遣いのある「強い愛」によって皆んな救われて行きます。ラストは画面いっぱいの愛に泣けてしまいます。人間はいろんな傷を負うけれども、最後には乗り越え傷を修復し、幸福という醍醐味を味わうようにできているのでしょう。この作品は、人間の健全な精神を育み育てる愛が必要であるということを、観ている人にしっかりと発信してきていました。そういう世界を、これからも作り続ける人間の一人でありたいと思わせてくれました。秀逸な作品です。

三輪
三輪さんのコメント
2021年6月15日

ありがとうございます。
やはり、人はしあわせになるために生まれてきたと信じたいです。

三輪
れいすけ(休眠中)さんのコメント
2021年6月15日

三輪さん、はじめまして。人間の健全な精神を育み育てる愛が必要、そのとおりですね。重く暗いテーマの映画でしたが最後に救いがあり幸せな気持ちになれた映画でした。

れいすけ(休眠中)