「贖罪と切なさと癒しと未来」ファーストラヴ ラブさんの映画レビュー(感想・評価)
贖罪と切なさと癒しと未来
最初に難しい題材に真摯に向き合い全身全霊を捧げたキャストと映像化したスタッフに感謝。
主役の北川さんの学生時代の初々しさと透明感のある演技と公認心理士としてのエネルギッシュな演技とのギャップに驚かされたし心の機微や心情の表現が素晴らしかった。中村くんの飄々とした落ち着いた演技も彼の良さが生かされていて良かったし、芳根さんの内に秘めたある意味狂気の演技も判決の後のある種清々しい表情も素敵だった。累の時も思ったが演技力のある実力派の女優だと改めて感じた。木村さんも何故かこの様な役が多いがやはり木村さんしかいないと思える納得の演技だったし、板尾さんの不気味で狂気に満ちた演技は右に出るものはやはりいない。そして何より窪塚さんの演技が素晴らしかった。こんなにも慈愛に満ちた優しい演技が出来るとは思わなかったので感動した。
この作品はタイトルにも書いたが、贖罪と切なさと癒しと未来に向けた物語だと思う。素晴らしい作品に感謝。
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