「Northie VS Southie = 同士 ≒ 友情」PMC ザ・バンカー Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Northie VS Southie = 同士 ≒ 友情
”Private Military Contractor 通称:PMC” その部隊名ブラック・リザードの雇われキャプテン...過去6年間一度たりとも任務に失敗したことのない元空挺特殊部隊の兵士エイハブ...その彼がCIA捜査官マックから地下要塞バンカーに潜入して、要人を奪取する指令を受ける。
No single scratch on his body. And remember,
they are not the enemies, right?
They're our victims!
雇われ傭兵の割には、キャプテンのエイハブの下11人の部下は統率がとれていたと上辺は見えていたが....しかし
いきなりのターゲット変更
LEE YOUNG TACK KING
NORTH KOREA ➡ NORTH KOREA
DEFENSE CHIEF "SUPREME LEADER" OF NORTH KOREA
オープニングクレジットが終わり、映画の幕が開けるとエイハブと部下2人、ベースキャンプの一室でくつろいでいてマックとの連絡も巨大スクリーンでやり取りをしていた。このシーンを見ているだけでは非常に単調でつまらなく感じるが...ものの12分もしないうちに軍事偽装行動が始まると緊張感が走り一気に別世界・別次元の銃撃バトルアクションの世界に放り込まれるような感覚にしてくれる...何ですかこれは?...なんて言っている暇も許さないほどの映像をブッコンで来る。
シナリオがさらに加速するのは、簡単に数分で作戦終了、撤収するはずが...次の瞬間...エイハブが部下に北朝鮮軍を制圧したことをつまり全員死亡したことをしっかりと確認支持をしたにもかかわらず、切り込み隊長役...原題の ”Take Point” 役を作戦終了後に直ぐに家に帰れる事を条件に引き受けた傭兵の一人ホセがまず銃弾に倒れてしまう...全く意味が分からない何故だ?あろうことにあの帰宅願望のホセが
...This is a trap!
それよりも....中国の最新兵器に身を包んだ中国版PMC精鋭特殊部隊の急襲に会ってしまう...精鋭ぞろいで武装も最新、しかも人数もはるかにエイハブ側よりも多い。
エイハブも含めブラック・リザードの隊員が助かるのは、唯一北朝鮮最高指導者 ”King” を生きたままの状態で連れ出し、バンカーから脱出すること、そうしないと味方からも命を狙われるはめに...この人、映画上映中、よく心臓が止まります。心臓モニター有り
エイハブが途中からベースキャンプに取り残され身動きできない状態になる...主人公が部屋から出られないって...アクション映画の崩壊か? いや違う..彼が指示して見ているとされる巨大スクリーンのモニターが我々視聴者のものとなる設定にするため...えッ~⁉ しかもいろいろなディバイスから映像が送られてくるので...小型ドローン、ソフトボール型モニター付き可動爆弾、隊員につけられたP.O.V、ありとあらゆる方向から360度から送られて来た映像が一つの巨大スクリーンに投影されたり大小構わず一度に見えたり、また一つのディバイスにもどったりと飽きることがない反面、電波障害で見づらくなる様子や画面がひどく揺れるリアル感が少しやり過ぎ?..敏感な方はだめかも?
バンカー全体のスケルトン映像で迫り来る敵の様子も緊張感はうなぎ上りに...
シナリオはすんなり入る...でも内容はファンタジー過ぎるためか.....批評家は受け入れていても視聴者はそこそこって? よくあることとしてアクション映画は批評家から酷評されても視聴者からは支持されるものが普通のはずでは...?
奇想天外なシナリオに加え、エイハブが自分の命可愛さから部下にしたことを北朝鮮のスパーバイザー医師が何も考えていないように身を挺してしたことから、ラストシーンのとんでもない大ナタを振るったようなお茶を濁したような終わり方は、最高指導者の誘拐というとんでもない発想から北朝鮮の方々への心配りなのか? このような終わり方にするのは仕方のないのはよくわかるけど...
アクションシーンはピカイチの作品であるのは間違いなく先日オスカーを獲得された映画にご出演の方の半端ない鬼気迫る演技も見どころと言えます。また映画の演技よりも主演のエイハブを演じられたハ・ジョンウさんのボイストレーニングぶりがうかがえる作品ともいえます。そして何よりも最後まで気が付かなかった事として近未来的Sci-Fi映画の要素もあるということ。