「『平和ボケ』って言葉がここまでピッタリくるとはね」サイレント・トーキョー shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
『平和ボケ』って言葉がここまでピッタリくるとはね
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映画「サイレント・トーキョー」(波多野貴文監督)から。
この作品、サスペンスと言いながらも、
爆破事件の犯人を当てる推理ドラマではないし、
もっと重たい話題だった。
日本人の「戦争・平和」に対する意識改革を目指した
ドラマだった気がする。
「渋谷ハチ公前」付近で、爆破予告があったにもかかわらず、
「爆発を見たいと言う群衆心理」が働き、回避するどころか、
多くの日本人がスマホ片手に集まってきてしまう。
そして、予告通り本当の爆発が起こり、被害者が出る。
このあと、こんな台詞が私のメモに書き込まれた。
「あの状況で渋谷に行くなんて、この国の人たちぐらいだよ。
想像力がなさすぎる。もちろん君たちも含めて
『平和ボケ』って言葉がここまでピッタリくるとはね。
爆破予告が出てるのに、みんな自分だけは助かるって信じてた、
何の根拠もないのに・・」
これに尽きる気がする。
題材が「戦争」であったから話が多くなているけど、
自然災害での避難勧告が出ても、自分は大丈夫、と避難しない、
コロナ禍で「緊急事態宣言」が発令されても、
自分は感染しないと思うのか、北海道や沖縄に旅行する・・
もちろん、もっと身近なこととして、宴席を設けるなど、
「みんな自分だけは助かるって信じてた、
何の根拠もないのに・・」で言い表されている。
戦争も「憲法9条」があるから、起こらない・・って、
本気で思っている日本人が多いかもなぁ。
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