「性的搾取される被害者は世界で2100万人!」ある娼婦の贖罪 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
性的搾取される被害者は世界で2100万人!
エクアドルの映画という珍しさのため、ついwowowの放送を観てしまいましたが、エロだけじゃなく社会派要素満載の映画でした。
熊本地震の起きた2016年。同じ時期にエクアドルでも大地震が発生し、死者600人以上という被害が出た。被災地で活躍していた小児科医フリアンは幸福を感じていなかったため、娼婦ダナと関係を続けていたが、彼女が何者かに襲われ頭部に怪我を負ったことで病状を調べてみた。すると、強力な鎮痛剤の薬物中毒患者であり、人身売買業者に借金を返せない状況だとわかる。
やがて、母親に預けていた娘が亡くなったことを知り、業者のアジトに自分の娘と同じ年頃の囚われていた少女を救おうとフリアンに頼み込む。即死効果のある注射薬をもらい、単身乗り込んだのだ・・・
地震被害の映像と、堕落した女の美貌。被災地で懸命に働く医師フリアンも、同情と愛情が交差して積極的に協力する姿がいい。薬物に溺れてしまった娼婦にも立ち直ってもらいたい一心。全体的にも血が美しく描かれているが、痛さと哀しみに溢れているのだ。エクアドル映画、なかなかやるなぁ・・・と今後にも期待したい。
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