「低刺激のホラーはある意味最恐なのでは?」ゴースト・ヴィレッジ 憑依村 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
低刺激のホラーはある意味最恐なのでは?
夏至
アーミッシュ(文明に頼らない生活様式を送る人たち)
森
過去の残穢
映像的には森の神秘性が含まれていて割とオシャレ。
映る見えない存在が水面に映るシーン、好き。
確実に破滅に向かいつつもその実感が薄いので展開が非常にゆっくりしていて、恐怖を感じにくいというホラーとしては構造的にややマイナスな部分がある。
原理や原因がいまいちハッキリしないので、その辺は想像力で補うしかないし、自分から進んで恐怖ポイントを探索しないと怖いと感じはしない。
個人的にはこういう人の力で抗いきれない事象に関するホラーは好き。
だけど、一般的なホラーというジャンルからすると刺激が少ないし、恐怖を感じにくいのも分かる。
クトゥルフ神話を好む人とは親和性があるような気がする。(私がそうなので)
ぶっちゃけ展開はほとんどシャイニングと同じと言われればその通り。
でもホラーって大体そんなものじゃない?
印象的にはミッドサマーから即物的なゴアシーンを抜いた感じ。
「ミッドサマーはゴアシーンが無ければもっとオシャレな映画になったのになぁ」と思っていたのだけど、多分この映画がその解に近い気がする。
物語のギミック的にもっとキャスティングに反映することが出来ていたら良かったのに、と感じた。
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