大仏廻国 The Great Buddha Arrivalのレビュー・感想・評価
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特撮怪獣映画の古典リメイク
国内の特撮映画や怪獣映画の元祖というべき作品を現代でリメイク。
超低予算ながら原作の後世へ与えた影響をしっかり追求し、リスペクトを込めた作品に仕上がっている。
好感がもてる
『特撮映画が撮りたい!』っていう勢いで撮って公開して、好きな人が観て楽しんでるっていうのに好感を持つのね。そこが良かった。
あと音楽がすごくいいの。「ぎゃーてい ぎゃーてい はらぎゃーてい はらそわぎゃーてい ぼじそわか」を繰り返すのは特に好きだった。「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」もあったよ。
サントラにまとめて出してほしい。CD-Rに焼き付けただけのやっすいやつで3,000円ぐらいとってもいいから。そしたら買う。それが次の映画の制作費の足しになるなら一石二鳥。
脚本は、公募したらいいんじゃないかと思ったの。本作は「かつて《大仏廻国》という特撮映画があったけど、戦災で焼かれてフィルムは残っておらず」という話から、なんとなくドキュメンタリータッチで展開するんだけど、どうでもいいというか、観てて退屈しちゃうのね。
特撮つくるのが好きな人は「こういう画がみたい」だけでやるから、ストーリーとか、登場人物の感情の動きとか、どうでもいいんだろうなって気がしたの。特撮マニア同士でやるんなら、それでいいと思うけど、一般の人に観せようとするなら、もうちょっと気を使ってもいいんじゃないかな。
特技監督だけがいて、監督がいない感じなのね。
「こういう画を撮りたいから、それを含めて脚本あげて」ってやれば、面白い脚本を書ける人はいっぱいいると思うよ。
それでも、スタッフも演者もやりたいことをやり切った感じで、作品のできどうこうじゃなくて、清々しさはあって良かったよ。
LOVE ME TENGAは煩悩です。
TV制作会社の男が84年前に立ち上がり歩いたとされる愛知県東海市の聚楽園大仏の真実を追う話。
オリジナル版の紹介と今作の制作に纏わる説明字幕でスタート。
ももるんの大仏ミステリーというTV番組の取材を通じみせて行く。
韮澤vs大槻討論とか面白いおふざけもあったし、メインストーリーやオチも悪くないけど、内容の割に尺が長いしテンポも悪い。もうちょい笑いに振っても良かった気もするし。
低予算とはいえオチネタの後の様子にも、もっと人がいて、その状況の空気感が欲しいよね。
それと、エンドロールの後のシーンは多分希望の兆しなんだろうけど…ちょっと判り難かったかな。
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