のぼる小寺さんのレビュー・感想・評価
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きゅんとする青春映画
素朴な恋愛ストーリー。ちょっと天然な小寺さんが魅力的。クライミング部のメンバーも擦れてなくて良いですね。いつの間にか、メンバーや友人たちと一緒に小寺さんを、ガンバガンバって応援してしまいます。
そして、格別に小寺さんの内面を描くわけではなく、主人公と小寺さんの関係に焦点を当てるわけでもなく、小寺さんを写しながら周囲の人の内面を描く、この表現方法がなんとも巧みでした。特に感動的なストーリーというわけでもないし小粒な映画なのだけれど、技巧的で非常に優れた映画だなぁと思う。
テレビドラマだったら視聴率は全く取れないでしょう。でも映画館だと見入ってしまう。こういう映画作品が大好きです。
主演の工藤遥さん、元モー娘。メンバーなのですね。今後の活躍が楽しみです。今作はそれほど演技力が必要とされる役柄ではありませんでしたが、ボルダリング はお見事でした。ボルダリング に関し代役を立てたわけではなさそうだし、自分は何度か遊んだことがあるレベルだけれど、かなりの高レベルだったのではないでしょうか。監督の自己満足映画で観客が置いてけぼりだったり、キャストの演技力に全てを頼った低レベルな映画が跋扈する中、少なくともアイドル映画とネガティブに呼ばれるレベルではなく、作り手や演者の拘りが感じられ、一つの作品として優れた作品でした。こういう映画に映画賞を取ってほしいなぁ。
のぼる小寺さんからもらえるがんば!
よろしく岩
2020年映画館鑑賞44作品目
原作未読
映画のあらすじも全く読まず内容さえ全くわからなかった
100%小野花梨目的
小野花梨以外全く存じ上げていない
今回の小野花梨は久々にかわいい
「気がつけばいつでも君だけを見つめてた」という歌を思い出した
卓球部の近藤はいつもクライミング部でボルダリングに打ち込む小寺さんを見つめている
好きなんだけど好きとなかなか言えない
この作品最初は特になんとも感じなかったがじわじわきた
特にヒロインの工藤遥
文化祭でやった動物喫茶で小寺さんはお猿さんの着ぐるみを着るのだがそれがとても可愛い
お猿さんのように校舎を登っていく姿も面白い
動物喫茶なのに近藤が河童というちょっと違うのもおかしいし河童だからといって胡瓜の塩漬けって・・・
図体がでかい逞しい男にメイドさんの格好をさせるのは定番なのか
予想としていたのはちょっと違う話だ
小寺さんが中心だが近藤・ありか・梨乃・四条にもスポットライト
真夏の爽やかな清涼感
青春っていいね
何かに打ち込む姿は美しい
大会で小寺さんを応援するみんな
小寺さん含め全員好きになった
あれっこれで終わり?みたいな終わり方
続編はないのかな
続編プリーズ
あえて苦言を書くとしたら最初の方に演出で黒い画面に「近藤」「ありか」「梨乃」「小寺さん」「四条」があったけどあれは必要なかったかな
小野花梨のおかげでちょっと甘酸っぱい素敵な青春映画を観ることができました
ありがとう
爽やか、のんびりと "がんば"
一種の「観察映画」としての趣が。
小寺さんはひたすら目の前の壁を凝視し、その周辺にいる人々はそっと互いをのぞき見る。そんな距離感の作品。大きなドラマではなく、日常の積み重ねで物語を紡いでいく巧みな語り口は、『若おかみは小学生!』の吉田玲子氏による脚本の功績でしょうか。
物語の舞台は大部分が高校の教室と体育館に限定されていて、まるで舞台劇のような作りとなっています。さらに小寺さんの周辺にいる高校生達一人ひとりが、独立した幕の主人公として描かれます。彼らがどのような家庭環境で育ったのか、といった背景情報は、わずかな台詞という形でしか与えられません。この物語は「これまで」ではなく、「これから」をどう生きるのか、に明らかに焦点を当てていて、その行動を促すのは、大きな事件ではなく小さな経験だ、ということを示しているゆえの語り口なのでしょう。
物語の結末に至っても、その歩みは外部から見たらごくささやかなものであったり、あるいは捉え方によっては挫折だったりしますが、明らかに幕開け時よりも成長した彼らの姿があります。中でも主人公である小寺さんこそが、最も人物像の掘り下げを意図的に浅く(何を考えているのか分からない)描いていますが、これは意図的な演出でしょう。『横道世之介』(2013)と同様に、小寺さんは人々が成長するための一種の「器」として機能しているのです。
工藤遥さんのボルダリングは訓練の成果があって、あくまで素人目ですが、見事な動きでした。身体技術を駆使する場面は映像のリアリティを左右しますが、これを自然に見せてしまう演技はとても素晴らしいですね。
ふつーの高校生のふつーの悩み
爽やかな夏の匂い
ボルダリングに打ち込む女子高生小寺さんと、彼女に惹かれる同級生達の話。
根暗という訳ではないけれど、ボルダリングを好きということろ以外は、ボーッとしていたり浮いていたり、不思議ちゃんとも噂される小寺さん。
壁を登る姿に始まり、やるべきことに没入する彼女の姿にまわりのみんなが魅せられていくストーリー。
ただ楽しむのも間違いではないけれど、その時一生懸命じゃないと楽しくない。
そこから研鑽を重ね更に上手く、更に強くと励む小寺さん。
主人公は、それがたまたまボルダリングだったというつくりで、彼女の姿勢に影響を受け、自分と向き合う様になるみんなの爽やかなことよ。
もうみんなが次の小寺さん。
笑わせる様な描写があったり、周囲の人物に重きを置くことよって、堅苦しいスポ根ではなく、ホンワカ温かい空気感で進行し、毒もなく暑苦しさもなく眩しい作品だった。
結局あいつ、勝ち負け気にしてないんだよ。
代々木ゼミナール船口明先生の言葉!
周りが気になって頑張れないのは勿体ないと思った。
いいときに夢が見られるのは、当たり前、辛い時、苦しい時に夢が見れてこそ本物と言う代々木ゼミナール船口明先生の言葉を見ていて思い出した。
前向きな青春映画でした。
配役の良さと終わり方は100点
モー娘。のヲタク&誕生日クーポンを使っていなかったので、
(あまり期待せずに)観に行きました。
まず主役のどぅー(工藤遥)は、
基本的にハロプロは舞台演劇を多くやるので、ドラマや映画となると繊細な動きの方が必要となり、上手くいかないんじゃないか…?と思っていましたが、
舞台でも画面でもいけちゃう女優さんだわ
と思いました。
伊藤健太郎さんや吉川愛さん等と周りの役者さんも固めていましたし、集中力も切れず安心して観劇することが出来ました。
作品自体は、原作を読んでいないので原作ファンがどう思われるのか分かりませんが
「なんか……いいな。」が率直な感想です(笑)
なんか……なんです。
なにがどういいとか上手く言えないんですけど、
私は少し心が晴れたような、
小寺さんのように私も上を見よう、と思いました。
観る人を離すわけでも共感させまくるわけでもなく、
「ちょうど良く気持ちいい」作品でした。
終わり方も私は好きでした。
「うん!そう!そこで終わって!」って所で終わりました(笑)
それも含めて気持ちよかったです。
なにより現在の映画館の席の開け方は心地よく映画が観れて幸せです。
映画館的には良くないのでしょうけど……。
最後に、どぅーは役の幅が広いかたなのでもっともっといろんな作品に出て欲しいです!
もういいよ、とは言ったけど
ほのぼの泣ける
タイトルは「のぼる小寺さん」ですが、描いているのは小寺さんに影響を受けて自分を見つめ直した4人の男女の物語。だから4人の視点から小寺さんが描かれていて面白いです。
小寺さんは今を必死に生きる女の子。でも誰かと競い合うことには興味がなくて、昨日の自分を乗り越える日々を過ごしています。観ている僕たちも4人と一緒に小寺さんを応援したくなる、そんな素敵な作品です。
ただ、★4つにならなかったのは、台詞・演出・編集に少し難点があると感じたからです。
唐突すぎる台詞は演出も含めて残念なところ。会話をしたことのない相手に対して、そんなことを唐突に聞くかな?というシーンがちらほら。主人公がオドオドする演出もやり過ぎで少し気になるところ。
編集ではゆったりとした作品にしたいのか、間延びしている箇所も多く、近藤が小寺さんと夏セミの音について話す時の「間」は近藤視点だからなのか、音を消すこともカメラが寄ることもしないので、頭に「?」が付いてしまいます。他のシーンも同じように映像による説明が不足している部分がありました。
みんなで小寺さんを応援したくなり、自分ももっと頑張ろうと思える作品ですので、是非劇場でご覧ください。
#44 一生懸命って今どき大変
鼻血を出してもホケ〜としてる感じの小寺さんなのに、クライミングには一生懸命で、彼女を見ている人達も一生懸命にしちゃうところがすごい。
でも一生懸命な人を冷めた眼で見ちゃう同年代の人達もいて、今の時代に自分自身でいることの難しさを感じる。
部長がでんでんさんに見えて仕方ないのは私だけ?
こういうタイプの映画ある
主人公が自分のやりたいことに集中して淡々と行動して、周りがそれにつられて変化していくというこの頃の青年誌にあるような話なの。微妙に変わるんじゃなくて、はっきりと解りやすく簡単に変わるのね。
変わっていく人毎に章立てになってて、順番に変わってく様子が描かれるの。
少し解りやすすぎる話なんだけど、それでも素材がボルダリングで面白くて、観ていられるのかな。
演技は伊藤健太郎が抜けてうまくて、逆に浮きそうだった。工藤遥は佇まいと話し方が武田梨奈に似てる。小野花梨は別の作品で観た気がするんだけど、なんだったろう。
四条に告白する女の子がすごく良かったのね。ラーメン屋で「あの!」って入ってくるところも、学園祭で鼻を触るシーンも、告白のシーンも。「誰だろう?」って公式Web観ても解らなかったんだけど、中村里帆なんだね。すごく良かった。
一生懸命の素晴らしさ。背中で教えられる青春ドラマ!!
【賛否両論チェック】
賛:小寺さんのひたむきな姿を見ているだけで、一生懸命何かに取り組むことの素晴らしさを教えられるよう。そんな彼女に感化されて、少しずつ変わっていく主人公達の様子も、観ていて微笑ましい。
否:似たようなシーンが多く、展開もかなり淡々と進んでいくので、興味を惹かれないと退屈してしまいそう。
何かに一生懸命になることへの恥ずかしさや抵抗感から、どうしても斜に構えてしまいがちな思春期。そんな中にあって、誰に何を言われても、とにかくひたすら自分の夢を追って、目の前の壁を登り続ける小寺さんの姿は、純粋に一生懸命頑張ることのカッコよさを教えてくれるようです。
そして本作では、そんな小寺さんの周りで起こる、人間達の小さな成長の数々も印象的です。最初はぬるま湯に浸かっているだけだった近藤や、自分からは何も出来ずにいた四条、自分の夢を追えずにいたありかや、なんとなく学校生活から逃げていた梨乃等々。みんな小寺さんから直接何かを教えられた訳ではないのに、その熱中して頑張っている姿を目の当たりにしているだけで、それが少しずつ自らを成長させていくエネルギーへと変わっていく姿が、とっても微笑ましく映ります。特に近藤の変わりっぷりは、まさに圧巻ですね(笑)。
ただ展開そのものは、特に大きな事件が起きるわけでもなく、とにかく淡々と同じようなシーンが進んでいく感じなので、人によっては退屈してしまうかも知れません。それでも、主人公達の一生懸命な姿からいろんなことを教えられるような、そんなステキな青春映画ですので、是非チェックしてみて下さい。
【皆、一生懸命見ているんだ。 君が無欲無心に頑張る、尊崇な姿を。】
・小寺さんは壁を登る、無欲無心に。
ー”工藤遥さん”は、初めて拝見しましたが、ピュアな表情と、醸し出す優しい雰囲気と、抜群の体幹に驚きました。あの、全国大会のグレードはどれくらいなんだろう・・。ー
・小寺さんはエンピツを無心に削る、カッターで。
ー何となく、好きなシーンです。-
・小寺さんはゴミを拾う、知らない人が捨てたバーベキューのゴミを。
ーここも、好きなシーンです。さり気無く、ゴミを拾う人って善い人だと思います。大袈裟かな・・。-
・小寺さんは言う。彼女の姿を嘲笑する人に。"寂しいんだ・・。"
ー器が大きいというよりは、ここも小寺さんの人柄を表している。-
-そんな、小寺さんの姿に徐々に見入られ、前向きな気持ちになって行く、周囲の高校生男女の姿。-
〈古厩監督が、悩める高校生達を優しい視点で描き出した作品。吉田玲子さんの脚本も冴え渡る。
じんわりと心に沁みる良い青春映画でした。〉
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