劇場公開日 2020年7月23日

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「コメディものとしてひねりも効いていて良かったです。」コンフィデンスマンJP プリンセス編 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5コメディものとしてひねりも効いていて良かったです。

2020年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 まず本作はご存知の通り、直近のショッキングなニュースもあり、複雑な心境で見られた方もいらっしゃるのではないかと思います。私もその一人です。
ただ、それを他事考慮にいれると採点がまがるので、それはここまでにします。

 2時間ほどのコメディ・ドタバタものとしては、ちょうどいい展開だし、「よく見ればヒントになる」描写もあるので、「何も描写がない、完全ノーヒントすぎるんじゃん」というものではなく(最後にネタばらしがあるけど、「あーなるほど」と納得できる)、2度3度見ると(まぁこのご時世なので、映画館に行く回数も最低限でしょうか…)、「あ、ここにヒントがあるんだ」という点ははっきりします。

 個人的に減点要素と思ったのは下記2点(0.3点、0.3点、4.6点→4.5としました)。

 0.3点:遺産を引き継がせるにあたって、色々な検査があることはわかるのですが、当然こういう場合って不正行為(すり替え等)があることは「誰しも」わかることであり、まぁ、コメディ・ドタバタものということで、そこは深く描写しなかった(それこそ長くなりすぎる)のだと思いますが、「ちょっと」安易に信じすぎかなぁ…とは思います(それこそ、日本円で何十億だの何百億だのの遺産の当事者確認に、ボディチェックもせず…というのは「実際上は」考えにくい)。

 0.3点:ラスト、色々な考え方ができると思うのですが、「それでよかったのかな?」という感想は一定数の方が持つかな…と思ったこと(ネタバレなし、にしているので詳細省略)。色々な不幸な出来事で日本で教育が不十分なままの登場人物としては、「もちろん残りたい、でも、母国の日本でちゃんとした教育を受けたい」という考え方もあろうかと思います。ただ、これもコメディ・ドタバタもので取り上げると、それこそ3時間コースになっちゃうのであえて省いたのかな…という気はします(ただ、リアル世界でもそういう子がいることも周知の事実で、「やっぱり日本に戻りたい」という子はいても不思議ではない)。
ただこれは個人の感想で、コメディ・ドタバタ者ということを考えれば、ごくわずかな減点要素にとどまります。

 上述した通り、「完全ノーヒントのノーフェア」ではない映画で「ちゃんと見ればちゃんとヒント描写はある」ので、そこを「1回目の視聴で」見抜くことができるか?という、「自分自身へのチャレンジ」として見るのも(まぁ、映画はコメディ・ドタバタなので、やや趣旨違いかという気もしますが)一考かなと思います。

 最初に書いた通り、ご存知の通りのニュース報道で、見られる方が非常に多く、こちらの映画館でも(1マス飛ばし座りルールでも)99%という状況でいっぱいでした。映画館はサーモグラフィチェックもやっていて安心だとは思いますが、体調がすぐれない方は、このように「上記の事情もあり、特にお客さんが多い」(ほぼ95%~満席)こともあるので、注意してくださいね(夜間時間設定の放送だと多少混雑率は落ちる模様)。

yukispica