「見応えあり」ライトハウス pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えあり
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見応えがあった。観ていて、まったくダレなかった。
登場人物は、ほとんど男2人だけ。
それでここまで見せるとは大したもんだ。
デフォーとパティンソンの演技合戦を堪能しました(とくにデフォーが素晴らしかった)。
冒頭から不穏な空気が漂う。
寒々とした孤島の風景、ブゥォーン、ブゥォーンと警笛のような、あるいは何かの叫びのような、聴く者を不安にさせる音が反復し、不吉な予感を誘う。
嵐の襲来する孤島での灯台守りという特殊な状況下、追い詰められ、スライムのように、軟体動物のように、ドロドログニャグニャに刻々と変化する男たちの心理。
ああ、凄絶哀絶なり。
途中、「何だ、けっこう相性いいじゃないか」と思ったりもしたけれど、最後はやっぱり……。
モノクロの映像、スタンダード・サイズの画面も効いている。
面白かったけど、もう1回観ようとは思いません。内容が内容なので。
上映後、一人のおばさんが、「なんのこっちゃ」とつぶやいていたことも、いちおう付け加えておきます。
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