「孤島に男2人 距離感と猜疑心」ライトハウス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
孤島に男2人 距離感と猜疑心
無人島の灯台に助手としてやってきた男。島には、上司となる灯台守しかいない。登場人物が2人しかいないシチュエーションホラーの結末は、そう選択肢がないと思う。想像の域を超える何かが欲しかったが、余韻を残したまま終幕。
モノクロ35ミリフィルムで撮影しただけあって、序盤から不穏な雰囲気を醸し出している。
ロバート・パティンソンとウィレム・デフォーの演技は見事で、孤島に残された2人の距離感が近づいていきながらも、猜疑心は増大していくという心理状態が手にとるようにわかる。
海鳥とかセイレーンとか、何かを暗示するような演出がありながらも、それが何を意味するのかは、観客任せにされてしまった。もう少し、謎解きありのどんでん返しがあれば満足だったんだけどな。
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