「A24らしい作品」ライトハウス J24さんの映画レビュー(感想・評価)
A24らしい作品
ジャパンプレミアム先行上映としてホワイトシネクイントにて鑑賞。上映後にはR.エガース監督のオンラインQ&Aもあり楽しい時間であった。
W.デフォー演じるトーマスは灯台の看守。R.パティンソン演じるイーフレイムは元々木こりだったがこの度トーマスの見習いとして初めて孤島で1ヶ月間過ごす事となる。
トーマスの存在は冒頭から汚らしくそして意地悪で不快な存在として描かれている。
イーフレイムももちろん同様に不快に感じ彼らの間柄も決して良好ではない。しかしこの孤島には2人しかいない為この2人の距離感や関係を非常に不快にそして時には不気味漂う緊張感の下終始描かれた作品である。
ストーリー展開としてはギリシャ神話に詳しいとなにやら更に楽しめる作品だという事。詳しくなくてもギリシャ神話をどこかベースにしてる事は分かるが、そこまで詳しくない自分自身にとっては所々ポカンとしてしまうシーンがあったのは否めず。
もちろんこの辺り丁寧な描写もない為置いてかれてしまうととことん離されそうである。
この辺り含めA24らしい作品であった。
監督のQ&Aでは撮影の裏話としてパティンソンが役に入る前に指を喉奥に突っ込んで吐くような行動をしてから役作りをするルーティンがある話や、この作品で一番苦労したシーンはパティンソンが人魚を見つけるシーンである事を語られていた。これから見る方には是非とも注目してほしい。
また監督自身もこの作品は一度では全てを理解が…と語られていた。この言葉を信じてもう一度行こうと思う。何か新しい発見ができると嬉しい。ちなみに監督は二度目は片目のアヒルのシーンが一度目と二度目で見方捉え方が変わったと語られていた。