ブラック アンド ブルーのレビュー・感想・評価
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義
「レ・ミゼラブル」(2019 監督ラジ・リ)同様、荒廃した地域と人心による憎悪と悪事から起こる一大騒動をほぼリアルタイム進行で描くアクションスリラー。
様々な事情を抱えたやや多めな登場人物たちを簡潔に配置して展開される逃亡劇は見事。
徐々に浮かびあがるテーマは心を撃つ。
黒人と警官あるいは黒人で警官
まったくのノーマークでしたが、思わぬ拾い物でした。
ニューオーリンズだからPDNOなんですね。
荒廃ぶりに『ドント・ブリーズ』のデトロイトを思い出しました。「黒人差別がいまだに根強く残る」みたいに形容されるディープサウスということで、初っ端から昔と変わってないと焦ります。
警官も随分ハイテクになってるんですね。
グリロンは味方だとメチャメチャ頼りになりますが、敵だと頭も切れて勝てる気がしないです。
タイリース・ギブソンは見かけ強面なのに、ここでは気弱というか事なかれ主義で流されやすい性格設定とのギャップが新鮮でした。
ナオミ・ハリスも主役はるようになりましたか。肝が座ってる感は出てましたが、もう少し経験が生きるようなところがあると良かったかも。
ブラックアンドブルー
話が進むにしたがって、映画に引き込まれる。
危険な町並みを巡回する時の目線が、話が進むにしたがって鋭くなってくる。
それは、元軍人だからであり、軍人だからこそ敵との戦いもハラハラドキドキさせられる。
最近、CGを多様する映画が多いが、ハラハラドキドキするような、このような映画は、やっぱり、面白い。
sound of da police!
ラストテーマ曲が良い選曲に悪い映画はない。KRSワンの名曲で締めつつしっかりエンターテイメント作品として満足させてくれます。
ツッコミたくなる展開がなくもないがテンポよく進むので観ている間はそれほど気になりません。
リアルタイムで進むためトレーニングデイと似ているかなと思ったりも。
暴け
黒人差別が問題になっている中、一石を投じるような作品だったと思います。差別に及ぶ差別をしっかり描いてあるので、見応えがありました。
アクションシーンも一つ一つの過程が丁寧に描かれているので、小さいながらも胸躍る展開が続きました。
こういう作品が広がっていってくれたらなと強く願います。
町で孤立する設定がいい
着任して間もない黒人女性警官が、警官による殺人の現場を目撃したことから始まる逃走劇。
主人公vs汚職警官という基本構図なのだが、地域住民(黒人)の警察への嫌悪感が背景にある。これで町で孤立する女性警官が成立。とてもうまい設定だった。
ストーンズのアルバムタイトルと同じだなくらいに思っていたが、ブラック(黒人)でブルー(警察)というタイトルもいい。
ノーマークだったが、なかなか深みのあるクライムサスペンスだった。
ご町内逃亡ポリスアクション
始めから一触即発のヤバイ雰囲気が、ちょっと前のマイケル・マンみたいなタッチで、いい感じです。こんな最悪の街で、汚職刑事と黒人ギャングに追われる女性警官のどん底の戦いは、なかなかパンチが効いてます。とは言え、ひたすら行き当たりばったりで逃げ続けるだけだし、警察もだらしなさ過ぎで興醒めな一面も。もう少し盛り上げ方に工夫が欲しかったです。主演のナオミ・ハリスはなかなか凛々しくカッコいいですね。
静かに刺さる一撃
こういうのがもっと宣伝されて拡がる世間であれば良いのに、って思う。
ハーレムサスペンス(勝手に作った)としても秀逸な上に、音の使い方が上手かった。そしてサブキャラの絶妙な立て方も好き。個人的に悔しいのは、そこそこの軍隊経験(アフガン二回だからガツガツだともおもうのだが)でポリスアカデミーの優等生であるにも関わらず、感覚の壁が薄い主人公。惜しかったなぁ…端々の言動と行動で冷めてしまった。それでも周囲の特にマウスと相棒は腹に抱えてるものが一貫しているので、最後までぐいぐい引っ張って頂けましたが。静かなタイリースがこんなに格好良いなんて(笑)(笑)(失礼)。
区別差別を盛り込みながらスタイリッシュに作る流れはコレからも暫く続いてくれると良いなぁ、なんて思えるナイスな1本でした。
「The Fugitive」の現代進化版
話の展開やタネの仕掛けは「逃亡者」には及ばないかもしれないが、スピード感や捕まったら即殺されれる緊迫感はこちらの方が一枚上手。
本作の内容は「捕まったら最後のリアル鬼ごっこ」。複雑なストーリーは皆無だが、逆に素直にスクリーンに引き込まれる面白さがある。新米警官ながら2回のアフガン派遣の元軍人の設定がアクションの説得力を持たせている。
昨今の事件やデモを通じて、白人警官の黒人への暴力がクローズアップされている。WSJによると、NYPDの非白人警官の比率は5割を超えているような一見ダイバーシティが進んでいるようみえて、いまだに白人警官による黒人警官への差別や嫌がらせが続いている。くだんの路上での暴行事件と本質は同じだ。
本作でも、主役のウエストはいきなり白人警官から通りで不快な職質を受けたり、署内のなかでも女性の黒人警官ということで不当な扱いを受けている。
作品はシンプルながらも、背景の米国の社会差別や貧困、人種の分断構造は丁寧に描いている。
BlackとBlueは映画のタイトルになるほど、米国社会ではまだ「普通」な関係ではないということなのか。
OPEN YOUR EYES
同じ警察署の刑事達による殺人を目撃すると共に、ボディカメラで撮影した黒人女性の警察官が、その刑事や手を組む警察官達に追われる話。
軍を退役し故郷に帰ってきたばかりの新人で、警察官達に顔を覚えられていないという状況下、ジョギングしていたらいきなり黒人というだけで警察官に取り押さえられ職質を受けるという始まりから、警察とスラムの黒人達の関係の悪さをみせる序盤。
黒人同士であっても、昔の知人であっても警察官というだけで、疎ましがられるといういや~な空気から、警察官すら全て信用ならないという四面楚歌状態というスリリングなストーリーに、更にギャングまで加わって大騒ぎ。
結構派手な銃撃戦もあって見応え充分、とても面白かった。
タイトルの本当の意味は?
違法な警官による殺害現場を目撃してしまった主人公の女の新人警官。自身も撃たれるがその瞬間をボディに付けてるカメラに記録した為、それを奪うべく命を狙われるというストーリー。
最終から最後まで、緊張感タップリの展開。
悪徳警官に追われ、殺害犯人と疑われたことから復讐に燃えるマフィアにも追われ、また、悪徳警官の罠により正規の警察からも狙われる。
後から冷静に考えると、もっと違う行動すれば、すんなり行くだろ!とか、そんなバカなと思うシーンもあるけどそこは、ご愛敬。
三つ巴、四つ巴の展開は、よくあるけど、これはこれで面白かった。
タイトルのブラックアンドブルーの本当の意味はなんだろう?
ブルーは、字幕で警官と、訳されていたようだが。
終始ドキドキする展開の良作
派手ではない良作をもっと大手配給会社で公開してほしい!という願いを叶えたような作品でした。
イオンシネマ、MOVIX系列には感謝です。正直、登場人物は日本でいうところの有名どころではありませんが、演技も申し分なく、さらにストーリーは練るに練られたものでした。
アメリカで白人警官が起こした事件が取り上げられている今、こうした作品を大きなスクリーンで観ることは偶然とはいえ、事件について深く考えることができるベストなタイミングだと思います。
また、主人公が追われるなかで、色々と逃げる選択肢を考えていく過程を観客と共有させることでドキドキを持続させていたのは良かったと思います。
ただ、女性署長が味方なのかどうか分かりにくかったことで、どうすればゴールなのかを見せてくれると、より主人公を応援したい気持ちになれたのかなと思いました。
こうした作品を多くの方が劇場で観ることで、今後も大手配給会社で良作をより多く公開してもらえると思いますので、是非劇場でご覧ください!
日本に産まれてホント良かった。
アメリカの銃社会ありきの作品。
どこの国にも闇は有るんだろうけど市民から警察が嫌われるのが当たり前みたいな社会は救われないなと。
誰もが正しく生きて行きたいのだろうけどこういうの観ちゃうと『銃で武装するのが当たり前』ってなってしまうんだろうな。
日本は平和です。
そうしなきゃ
100本目。
メッセージ性の強い作品だとは思う。
見応えはあるんだけど、この手の作品でよく思うのが、主人公にイライラ。
自分がとって欲しい行動とは違う事をされちゃうから何だよな。
でもそうしなきゃ映画にはならない。
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