「愛が始まる瞬間と終わりに向かう過程」花束みたいな恋をした shinobu999さんの映画レビュー(感想・評価)
愛が始まる瞬間と終わりに向かう過程
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価値観が似ている人ほど一緒に居たくなる。ということを極端に表現した出会いの場面。
駅からの帰り道も二人で仲良く歩いて帰って本当にお似合いの二人。
でも転職を機に徐々に二人のすれ違いが。
絹の親に言われた「責任」ということばや上司に言われた「5年は辛抱」を真面目に受け突る麦。好きな絵を描き、夢を語る麦が好きだった絹。
そんなすれ違いな二人が意を決して別れ話をするファミレスで、出会った時の二人を思い出させるような、これから恋が始まりそうな初々しい若い男女の会話が聞こえる。。。出会った当時の感情を思い出し、今とのギャップに悲しみが何倍にも膨らむ。
僕の涙腺はその初々しい男女の会話が聞こえてきた時に崩壊しました。本当に悲しく切ない場面です。
恋愛は、生活をしていくという、純粋な恋愛要素以外の要素が加わることで、関係性が変わっていくことがある、というのは大人になっても同じですが、若い時には 自覚さえ出来なく、すれ違いが拡大する、という事なのかもしれません。
恋愛の楽しい面と別れの切ない面の両方を感じさせてくれた、心に残る素晴らしい映画でした。
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