「ゴールデンカムイは現在24巻まで出てます」花束みたいな恋をした Shinya Aさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴールデンカムイは現在24巻まで出てます
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カップルで見たら別れるよっていう評判を聞いて沸々と興味が湧きました。
周りから見ても理想のカップルにしか見えない2人が如何にして現在他の相手と交際しているのかという場面からスタートします。
この映画の最も素晴らしい点は2人と、2人の生きる世界の実在感です。
それは音楽、デートスポット、本の趣味。
ただただ当時人気のものを並べたのではなくその世代のその分野が好きな人は多分好きだろうねというチョイスを実現しているのはどんなリサーチをしたのかと興味が尽きません。
この世代を生きる人ならば誰もが、麦くんと絹ちゃんに自分を、もしくは知り合いの姿を強く浮かべるのではないのでしょうか。
映画の展開として1番好きなのは約束していた舞台の公演に急遽行けなくなった麦くんと、それを楽しみにしていた絹ちゃんが喧嘩をするシーンです。
きっかけは舞台に行く行かないの話だったはずなのに、2人の焦点はお互いの言葉遣いや、最近の態度などの別の理由にオーバーヒートしていくという描写はお互いの無意識下での不満がドロドロと染み出していくようで苦しかったです。だからこそラストがキラキラと晴れやかに終われるというものではあるのですが……
映画でゴールデンカムイが気になった人は是非手に取ってみてください。今まさに佳境で、全くもって目が離せない素晴らしい漫画です。
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