「作画もストーリーもメッセージ性も好き。」海辺のエトランゼ バカボンこあらさんの映画レビュー(感想・評価)
作画もストーリーもメッセージ性も好き。
前一回見たときにほんとに感動というか、好きになった作品。
何よりこんなに作画が綺麗なBL作品見たことなかったし、身体の関係についてPG12とは思えないほど直接的な表現が多くてギャップに驚いた。
1回目見る前はBLとか同性愛を描いたエンタメコンテンツにまだ偏見があった。ちょっと過激に描かれてるんじゃないか。って避けてた。でも、これは作画が好みで見てみて、同性愛がテーマだって途中で気づいたけど、面白くて途中で見るの止められなかったなぁ。
この作品で一番私が感じたこと:同性愛だって、普通に恋愛なんだって思えたこと。
相手のこと好きだけど、ほんとに自分でいいのかとか、好きだけどまだ身体の関係は持ちたくない、とかこの中で出てきたいろんな悩みって男女のお付き合いのときと全く変わらないし。
そんなこと思ったら、なんで同性同士で恋愛しちゃダメなんだろ、って思えてきた。残念ながら、私は女性相手に恋愛感情持てなかったし、男性同士の恋愛ならコンテンツも楽しめるんだけど、女性同士は何故か避けてしまう。でも、同性同士の恋愛も「全然アリ」でしょ!っていう意見をもてるようになった大きなきっかけ。
元婚約者が主人公に「キスして」っていったらへんの場面が好き。
主人公の恋人がそのキス阻止するために自分がその元婚約者とキスしたとき。
「自分の恋人が他の人とキスして欲しくないから」っていうセリフ。
だって自分が好きなひとなんだもん。嫌だよね、って納得した。例えその3人のうち誰がどの性別であったってそれは変わらないよね、って。
あと、する、しないの話しあいも好き。したい、したくない、の気持ちって本当に双方の同意があるのが重要だよね。タイミングが合うときじゃないとダメだよねって。またおんなじ話になるけど、それは異性カップルでも同性カップルでもおんなじ。