イーディ、83歳 はじめての山登りのレビュー・感想・評価
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蛇足かもだけど登頂後が欲しかった
イーディーと家族やジョニーと家族のいろいろが描かれたからこそ、登っておしまいってのが正直残念だった。
ボートのオールが無くなり、テントが飛んで、重い荷物を捨て、ただ自分の決めた目的のために邁進するイーディーは、戻る事なんて考えていなかったのかもしれない。死ぬ気ではないにせよ、後の事はどうでもよかったのかな。でも見ているコッチとしては、イーディの娘やジョニーの婚約者の気持ちもわかるから…。
30年間愛情の無くなった旦那の介護に明け暮れ、その原因となった山に登るのは、吹っ切れたからなのか、向き合えたからなのかは分からない。でも旦那に加えて、娘ともすれ違ってそのままだと、チトせつないすぎ。だからもう少し先が見たかった。欲を言えば、幸せになった先が見たかった。ジョニーの感じていた閉塞感のその後も見たかった。
あとあの山男は、飯は食わせるけど止めはしないのね…。
こんな自分勝手な初挑戦があっても良いと思う
おばあちゃんがたった一人で山登りなんて突拍子もない挑戦で、いろんな人に迷惑もかけてたけど、そして最後は急に終わるけど、頂上からのあの景色を見れて、イーディのあの達成感に包まれた表情を見れたらもう言葉はいらないかな。
私も何か挑戦したくなる!そんな映画でした。
とても勇気や力をくれる
主人公の女性は、夫の介護の自分の人生の大半を費やしてきた。そんな事もあり、自分の人生に対してとても悲観的な考え方が生まれしまっていた。そんなある時に父との思い出の中で「変な山に登らないか?」という写真とメッセージのものが出てきた。
この主人公の女性は、普通だと生い先短い人生と言われる歳でもある。だけど、周りの見方と裏腹にどんどん好奇心を持って新たな事に取り組んでいく。
人生ってあっという間に終わってしまうなと感じるのは、きっと自分でそうしているだけなのかもしれないな。
自分がもう今からだと遅いなと何も始めず、成功した人達の事を羨んでいるばかりにいる気がした。
人生は、一度きり。
映画や小説の中では、よく使われるセリフ。
結局の所何もチャレンジ出来ないのは、周りに馬鹿にされたり、自分が今いる場所に満足しようとしているだけなのかもしれない。
失敗してもいい。上手くいかなくてもいい。
自分には、こんな楽しい経験が出来たんだから。
そんな風に思えればこの映画の主人公のように輝いていける人生になるのかもしれない。
少しイタズラっぽい姿とても可愛いらくて良かった。
今を楽しめる余裕が無いなら、楽しいと思える事増やしてみたら。
そんな風に自分に問いかけたくなる映画でした。
「追加注文には遅い?」「何も遅すぎることはないさ」
映画「イーディ、83歳 はじめての山登り」
(サイモン・ハンター監督)から。
現実的には、ちょっと無理がある挑戦だが、
いくつになっても、遅すぎることはないことを、
彼女は私たちに教えてくれた。
そのきっかけとなったのが、喫茶店?の店員との会話。
追加で何か食べようとしたのか、飲もうとしたのか、
「追加注文には遅い?」と訊ねると、
店員は「何も遅すぎることはないさ」と答えただけ。
そうか、歳だから・・を理由に諦めることもないし、
特に、小さい頃からの夢なら、誰がなんと言ったって、
幾つになっても遅いことはない、と解釈した彼女。
ちょっと頑固で、私は苦手なタイプだけど(汗)
高齢になってから、自分の夢を叶えるのには、
若い人の助けがいることも悟ったに違いない。
そのことに気付いたことが、一番の収穫かもなぁ。
美しい自然と心優しい若者
発端は父から届いた一緒に登山しようという絵ハガキ。
ジョニーという本当は心根の優しい若者との交流と美しいスコットランドの景色が素晴らしい。
イーディは誇り高いイギリス人なので、至るところで突っ掛かります。
最初は鼻につきますが、だんだんそれが可愛らしく笑いを誘う。
ただ、あくまで映画なので…ボート漕がなくでも行きたい方の岸に着いたり、テント飛ばされても山小屋を見つけたりします。
これを観た80歳以上の方々が無茶をしないか、若干心配です(笑)
娘さんとの伏線は回収して欲しかった。
あの留守電聞いたら絶対に心配してる…なので★-1です。
Cranky old cow! あらッ嫌だわ…Viel Glück
男の頑固もいただけないけど女性の場合はもっと大変です…周りが....
古いものを大切にし、使えるものは何時までも使う。新しいものを買ってかえるなんてもってのほかという言葉をお題目のように唱えている人がいれば若い人でなくとも要らない物を整理する時なんかにいい加減にしてほしくはならないか? この映画の主人公のイーディェーはそれだけではなく非常に頑固で自分の考えが一番正しいと思っている、そんな人です。
イーディェーの部屋をかたずけている娘からこんなことを言われてしまう。
I want to stare at your mouldy rubbish?
売り言葉に買い言葉の典型的な親子喧嘩を見ていると娘さんもあと20年ほどしたらモンスター・ババアの仲間入りになるのは間違いがない。ババア発言取り消します。失礼しました。嫁・姑なんて地獄です。しかも自分の娘だからと言って、言いたい放題に30年間つもりに積もった父親の悪口を聞いていると彼女の態度からこの人、父親っ子だったような。。。あらあら
Anyway, he hid it when you were around, his rage.
He dictated where I went who I could talk to.
If I wanted to buy something, he'd say, "That's a waste of money.
You don't need that."
I admit I didn't love him. But I looked after him and you.
I did my duty.
Yes! For all those years.
むかし日本のCMで”イギリスにはフィッシュアンドチップスしか美味いものはない”なんて今そんなCMをテレビで流せば、速攻でレッドカードを切られてしまいそうになるけどそんなフィッシュアンドチップスのオヤジにイーディェーがフライドポテトの追加注文…
Am I too late for more chips?
別の意味だと思うけどイーディェーさん
Never too late for you, Edie.
イーディェーが冒険こころに火が付き、スイルベン山に登山始動モードに突入してしまうが、夜行列車に乗ったのはいいが、やっぱりダメダ・コリャと冷静になった時はすでに遅く列車はスコットランドに向けて動き出していた。
駅で偶然にも鉢合わせになったジョニーとイーディェー。その二人が、「隠し砦の三悪人」に出てくる太平・又七や「スターウォーズ」のR2-D2・C-3POのように始めはいがみ合っていたけれど見ているうちに仲の良さが見えてくるように最初はジョニーの絵にかいたような人の良い好青年でもこのある意味、"Cranky old cow" と揶揄されるような彼女の性格に嫌気がさしていきながら時間が過ぎるとお互いの立場を理解し打ち解けていくという話の運び具合が、いい感じのヒューマンドラマに仕上がっちゃっています。
ある日、若作りをしてバーに飲みに行った時に地元の若い子から自尊心をモロに傷つけられ、そのことが原因か?酒の飲み過ぎか?意識をなくしてしまい....
I'm tired, I'm exhausted. I'm too fucking old!
Look, if you knew from the start I wasn't going to do it,
why did you lead me to believe that it was possible?
このジョニーに言った言葉が乙女心全開のように聞こえたんだけれども早とちりかな?
イーディェー役のシーラ・ハンコックさん。今年、御年86歳って!! そんな実年齢なんて…はぁ~? ジョニー役のケビン・ガスリー。まあ凄いという言葉が当てはまる好青年を演じていました。
この映画で言えることは、スコットランドの景色。すばらしすぎる!…だけど多分、ほかの人はせいぜいつけても☆3です。悪しからず。
余談:フィッシュアンドチップスは確かにたまに食べるには美味しい食べ物であるのは言えるけれども店によっては日本でもあるように見栄えの為に衣に合成着色料を加えたり、日本の出前やコンビニで売られているようなしっかりした容器は使われずに新聞紙なんかに包んで塩とトマトソースをかけただけのものもあるので神経質な方はご用心ください。外国では今でこそ刺身を食べる習慣の人も増えたと聞くけれども大方のフィッシュアンドチップスでは、臭いのしている魚も平気で使われています。
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